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【RIZIN】大砂嵐 曙の思い受け止めデビュー戦で“野獣”サップ狩り

8/16(木) 11:01配信

東スポWeb

 初陣は敵討ちだ。格闘技イベント「RIZIN.13」(9月30日、さいたまスーパーアリーナ)で総合格闘技(MMA)デビューする大相撲の元幕内大砂嵐(26=エジプト)の対戦相手が“野獣”ボブ・サップ(43=米国)になることが14日、わかった。RIZINの榊原信行実行委員長(54)が本紙の取材に明かしたもので、大砂嵐は病床にある元横綱曙(49)の思いを背負い、運命のリングに立つ。

 榊原委員長は未定だった大砂嵐のデビュー戦相手について「すでにサップとは交渉に入ってますよ。実現に向けて全力で動いているところですね。9月にやりたい」と明らかにした。

 サップはプロレスラーとしてだけではなく、格闘家としてもPRIDEやK―1マットで一時代を築いたレジェンドだ。その実力は43歳になっても衰えを知らない。何より抜群の知名度を誇る。一方の大砂嵐は、現役力士だった今年1月に長野県内で無免許で追突事故を起こした。日本相撲協会から「引退勧告」を受けたことで3月に引退し、MMAファイターへの転身を決めた。世間的関心も高いデビュー戦の相手としては、これ以上の適任者はいないだろう。

 もともとサップ戦を熱望したのが、大砂嵐自身だ。2日発行本紙で報じたように先日、都内で入院中の曙を訪問。外国人力士として初めて横綱に上り詰め、先駆者として格闘界への道を切り開いてくれた大先輩にあいさつするためだった。

 その際に大砂嵐は、曙が2度(2003年と15年の大みそか)も敗れたサップへのリベンジを決意。「デビュー戦で曙関の代わりにサップを倒して(キャリアを)スタートさせたい」と力強く話し、曙からもアドバイスとともに「グッドラック、頑張って」と激励の言葉をもらった。これまでRIZIN側の反応はなかったが、水面下では曙と大砂嵐の意思をくみ、サップ陣営との交渉をスタートさせていたのだ。

 榊原委員長は言葉に力を込める。「大砂嵐の意向もあるし(打倒サップは)曙としての悲願でもあるだろうから、それを成就させてあげたい。それに大砂嵐がサップと戦うことが闘病している曙へのエールというか、病気と闘う勇気とかモチベーションにつながってくれればいいと思います。曙の無念な思いをしっかり大砂嵐が受け止めて、サップ相手にMMAのデビュー戦というのはこれ以上ないものだと思います。何としても実現させたい」

 昨年4月に急性心不全で入院した曙は、右脚蜂窩(ほうか)織炎と感染症も重なり一時は意識不明の状態になった。まだ本調子には程遠いが、懸命なリハビリに励み、着実に回復へと向かっているのは確か。後輩の雄姿が奇跡の復活に向けての何よりの力になるはずだ。

 RIZIN関係者によると、このまま順調に交渉が進めば、今月下旬にも大砂嵐VSサップが正式発表される。歴史とドラマに富んだ、注目の異次元マッチが実現する。

最終更新:8/16(木) 11:04
東スポWeb