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【平成家族】 子ども寝かしつけ、深夜の2時間「リスクヘッジで副業」 人生100年時代、動き始めた人たち

8/17(金) 12:14配信

朝日新聞デジタル

【アーカイブ:内容は2018年5月5日の初出時点のものです】

 政府が働き方改革の柱のひとつに掲げた「副業」。大手企業が相次いで「解禁」を宣言し、今年は「副業元年」とも言われています。「AIに職が奪われるかもしれない」「少子高齢社会で、社会保障は持つのか」――将来が見通せない平成家族。リスクヘッジとして副業を選択する人が現れています。(朝日新聞記者・松川希実、野口みな子)

【写真】職業モデルは絶滅する? 副業としての「週末モデル」の破壊力とは

本業、副業、家庭の両立「削ってはいけない時間」は

 「5年後、10年後は分からないでしょ」

 東京都港区赤坂の人材派遣会社でソフトウェアエンジニアをする野口忍さん(37)は、英会話学校のソフトウェアエンジニアという、もう一つの顔を持っています。

 副業をするのは、本業が終わった平日夜の2時間。時給3500円。月40時間程度働くので、稼ぎは14万円ほど。「家計の足しにはなります」。

 副業を始めた理由を二つ上げます。

 一つ目は、新しい人との出会いや、1からシステムを創ることで、技術が吸収できるから。

 二つ目は、いつ会社がなくなるかもしれない、自分が今の仕事ができなくなるかもしれないため、リスクヘッジとして。

 「経験を積んで、会社がなくなっても生きていける人間になりたいですね」と語ります。

 副業で大変なのは時間をどう捻出するかということです。実は「2歳児のパパ」の顔も持っている野口さん。心に決めていることがあります。

 「子育ての時間は、唯一、削ってはいけないもの」

 そんな野口さんの1日のスケジュールを聞きました。

 7時起床 家族でご飯。子どもと遊ぶ
 8時通勤 30分間の電車内を自分の時間に。スマホで「副業」のメールチェックなども
 9時~18時 「本業」の仕事
 18時帰社 30分間、電車内で「副業」のメールチェックなど
 19時 家族でご飯。子どもと遊ぶ
 20時 子どもをお風呂に入れる
 20時半 子どもを妻が寝かしつけ。その間に「本業」のメール処理など残務をこなす
 21~23時 「副業」の時間。時間がかかるシステム改修などをこなす
 23時以降 妻とビール 午前1時までに就寝

 週1回は本業後に1時間、副業先に「出勤」し、作業の進捗について報告します。

 スケジュールを聞くと「並大抵の覚悟で副業はできない」と思わされますが、「やりたくない残業をやるよりも、自分がやりたい仕事だから楽しいですよ」と野口さん。

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