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【特集】“山奥ニート”の生活 限界集落に移住した若者たち

8/17(金) 14:30配信

MBSニュース

和歌山県田辺市の山奥で共同生活をする若者たちがいます。彼らはかつて引きこもりだったり社会になじめなかったり、様々な事情を抱え田舎暮らしに居場所を見出そうとしています。自称「山奥ニート」という若者たちの生活とは?

廃校となった小学校が住居

ボードゲームに熱中する若者たち。部屋ではテレビゲームをしたりギターに没頭する人がいたりと、それぞれが自由気ままに過ごしています。

「6月の初めに来ました。ずっとか、飽きるまでいるつもり」(女性)
「仕事でトラブルがあって、すごく時間ができたので来た。本当にこんな感じで誰からともなくリビングに集まってゲームしたい人がいれば声をかけて、やりたい人が集まってやってる」(女性・35歳)

和歌山県田辺市の山間部にある五味地区。廃校となった小学校の校舎が彼らの住居です。引きこもりの人を支援するNPO法人が運営する場所で、現在は10代から30代の男女17人が生活しています。1か月に1人1万8000円を集めて食費や光熱費を賄っていて、住人らはお金が足りなくなればキャンプ場や旅館でアルバイトをしています。

“集落内でひきこもる”感覚

石井新さん(29)。4年前からここで生活しています。

Q.(調理が)慣れた感じですね?
「ニートたるもの料理はできないとね」(石井さん)

この日の昼ごはんは、素麺を使ったオリジナルまぜそば。食事のタイミングも人それぞれ、自由です。食べ終わった食器は自分で洗うことだけがここでの唯一のルールです。

Q.きょうの予定は?
「きょうはどうしましょう。あんまりないです」(石井さん)
Q.石井さんって何なんですか?
「僕は山奥ニートです。山奥でニートしています」

石井さんは、関東で大学生活を送っていたころからひきこもりとなりました。ネットでここの存在を知り、大学を辞めて移住することを決意しました。

「気持ち的にはずっと引きこもり。ここに来るまでは自分の部屋で引きこもっていたのが、ちょっと広がって集落内で引きこもってる感覚。これよりいい道は見つからなかった。毎日めちゃくちゃ楽しいですよ。1人じゃないのはいいことですよ」(石井さん)

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最終更新:8/17(金) 14:48
MBSニュース