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日本育ちのフーターズ・ガール、米店舗で客から人種差別 ショックで退職、客は出禁に

8/19(日) 10:04配信

ハフポスト日本版

レストランチェーン「フーターズ」のアメリカ・テキサス州の店舗に勤務していた日本出身の従業員が、客から人種差別を受けたと訴え、注目を集めている。フーターズ最高法務責任者は8月14日、現地メディアの取材に対し、その客を入店禁止にしたと話した。

「フーターズ」は、チアリーダーをイメージした従業員「フーターズ・ガール」で知られるアメリカン・レストラン。日本出身のエリナ・ブラックストックさんは、数年前からフーターズで働くことを夢見ていた。

彼女はハフポストUS版に「もともと飲食店のウエイトレスになりたかったんです。自信がなかったのですが、アリゾナの友達からフーターズはいいよと教えてもらって、フーターズで働きたいと思うようになりました」と話した。

ブラックストックさんは2016年からテキサス州・ウィチタフォールズ市に住んでいたが、そこにフーターズの新店がオープンしたことで、夢を現実のものにした。

しかし、ブラックストックさんは8月12日、会計でチップを受け取る際に、人種差別と考えられる言葉を投げかけられた。受け取ったレシートに「違う仕事をしろ」「黄疸」(肌や目が黄色くなる症状)などと書かれていたのだ。

ブラックストックさんは、「この表現を差別として受け止めている」と地元紙『ウィチタフォールズ・タイムズ・レコード』に語った。彼女は「この表現を知らない人もいると思いますが、『黄疸』とはアジア人に対する差別用語です」と話した。

この客は家族で来店、家族もブラックストックさんがアジア人であることをけなす態度をとっていたという。

アメリカでは飲食店での会計の際、チップとして15~20%を支払う慣例があるが、この客はわずか1%しか支払わなかったという。

ブラックストックさんは事件にとても大きなショックを受けて退職した。フーターズ・ガールであることはもちろん、もうレストランのウエイトレスとしては働きたくないと考えているという。

彼女は地元メディアの取材に、次のように答えている。

「本当に悲しかった。正直、言葉が見つかりませんでした。こんなことを経験したことはありませんでしたから」

なお、彼女のマネージャーたちや本社の人たちは、ブラックストックさんを支えてくれていたという。最高法務責任者のクラウディア・レビタスさんは8月14日、地元ラジオ局『KNIN』に以下のコメントを伝えた。

ブラックストックさんに対して客が示した差別的な態度や言葉を、我々は大変遺憾に思います。店舗のマネージャーたちはこの事件について知って、すぐに彼女を励ましました。その客を入店禁止にすることも伝えました。

さらに、当社の最高経営責任者テリー・マークスは、ブラックストックさんに直接電話し、彼女をサポートすることと、このような行動や発言は許されないことを伝えました。

ブラックストックさんはハフポストUS版の取材に、「小さな町だから、どこかで彼らに遭遇するかもしれません」「彼らは注目を浴びて、面白がっているのではないでしょうか」と不安を語った。

David Moye