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販売不振のサムスン、新Galaxy Note9発表イベントに見る苦悩 ── なぜ主役が端末ではなかったのか

8/19(日) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

サムスンが先週、8月9日にアメリカ・ニューヨークで主力端末の1つ、「Galaxy Note9」を発表した。ペン内蔵の大型スマートフォンであるNoteシリーズは毎年夏に発表されるが、今回の新モデルでは、内蔵するタッチペンが本体のリモコンにもなり、カメラのシャッターを切ったり、動画再生のコントロールなどが可能になった。

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今年のフラグシップ機が不調のサムスン

実は、同社のモバイル事業の直近の業績は、決して明るい物ではない。

7月31日に発表されたサムスン電子の2018年第2四半期の業績は、2月に発表したGalaxy S9/S9+の不振を受けた格好となり、モバイル部門の営業利益は2兆6700億ウォン(約2627億円)と、前年同期比34%減という大幅な落ち込みを見せた。

S9シリーズの前世代機「Galaxy S8/S8+」はインフィニティディスプレイと呼ばれる全画面ディスプレイを採用するなど、思い切ったモデルチェンジを図ったことで好調な売れ行きを記録した。しかし、それから1年後に投入されたGalaxy S9/S9+はマイナーチェンジに終わったことから、目新しさに欠けていると市場では判断されたようだ。

実際、IDCの調査によると、2018年第2四半期、つまりGalaxy S9/S9+の発売後の四半期のサムスンの端末出荷台数は7150万台で、(新端末の発表にもかかわらず)前年同期比の7980万台から10.4%のマイナスとなった。

もちろん、同社がスマートフォン市場において”世界1位”という事実はまだ変わらない。しかし、同時期に新型iPhone発表前というアップルの売り上げが伸び悩むタイミングが重なり、ファーウェイがシェア率15.8%の世界2位に浮上するなど、サムスンにとって油断できない状況が続いている。

Note9もS9シリーズと同じ轍を踏む?

こうした状況を打破するかと市場の期待を背負うNote9だが、前世代機「Galaxy Note8」と比べたときの主なトピックは以下の通りだ。

・ディスプレーサイズがわずかに変更(0.1インチアップ)
・カメラ性能が向上(絞り機構、AI判定が追加)
・バッテリー容量の増加(3300mAhから4000mAhへ)
・通信速度アップ(下り最大1.2Gbpsに対応)
・内蔵ペンが充電式・Bluetooth対応になりリモコン機能を搭載
・外部ディスプレーに接続するとPCライクに使える「Samsung DeX」の使い勝手が向上

こうしてみると細かい機能や使い勝手がブラッシュアップされているが、全体としては、やはり物足りない印象を受ける。現地にいた筆者としても、発表会でのNote9の説明時間は昨年より短く感じられた。

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最終更新:8/20(月) 12:23
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