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東京板紙のすさまじい買占め合戦 死後に製紙大合同を実現 穴水要七(下)

9/7(金) 15:40配信 有料

THE PAGE

東京板紙のすさまじい買占め合戦 死後に製紙大合同を実現 穴水要七(下)

吉田蹄三編『穴水要七』より

 相場が大好きだった穴水要七は、仲買い店を始めたが戦時下の大恐慌に飲み込まれてしまいます。叔父の小野金六を頼って勤めた先、富士製紙で月給45円のサラリーマンとして出直すことを決意しました。製紙業と穴水は相性がよく、東京板紙を買収しようと企みますが、それを狙うのは穴水ばかりではありませんでした。穴水と大川、東京板紙を制したのはどちらだったのでしょうか? そして、穴水が夢見た製紙大合同は、死後になって実現しました。相場の酸いも甘いも知り尽くした穴水の相場談議もまた奥深く、説得力がありました。穴水の後半生を市場経済研究所の鍋島高明さんが解説します。

  
  実体験に根差した穴水要七の相場談義

 穴水要七の相場談議はなかなか味わいがある。長年相場の世界で苦労してきたから、実体験に根差した迫真力がある。その一端を聞いてみよう。

 「相場界に遊ぶ者をみるに、一攫千金を夢見る欲深き者の集まりで、失敗者は果断に乏しく、優柔不断の者に多い。たとえば相場に逆行する時、たいがいの者は元銭惜しで幾度も追差し(追証納入)をなし、ついに不測の大損をする。幸い相場に順応し適中する時は小利益のうちに利食いする。寸の利益に甘んじ、尺の大損をなす落伍者たるは明白である。故にこれを反対に考えるがよい。一度見込みをつけ、売り買いに入った時は、その足取りを慎重に眺め、逆行したと思う時は小失のうちに見切りをつけ、一時見送るがよい」 本文:2,351文字 写真:1枚

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最終更新:10/2(火) 14:07
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