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ホームレスの溜まり場から憩いの場へ。開園半世紀新宿中央公園の変遷と今後

2018/8/20(月) 11:20配信

THE PAGE

 1991年に東京都庁が西新宿に移転して以降、新宿副都心のにぎわいは加速しました。それまで淀橋浄水場だった一帯は、都庁舎や京王プラザホテルをはじめとしたオフィスビル群へと変貌。約30年の歳月を経て、西新宿は見違えるほど整備されています。

 都庁舎の足元に広がる新宿中央公園は、西新宿エリアにおける憩いの場として機能しています。広大な公園は近隣オフィスに勤めるビジネスマンやOL、学生、週末は家族連れやカップルでにぎわっています。

 そんな新宿中央公園ですが、2000年前後はホームレスの溜まり場にもなりました。また、人がまばらになる夜間は遊具やベンチなどが破壊されるなど治安・防犯上の問題も浮上しました。紆余曲折を経て新宿中央公園は、今年4月に開園50周年を迎えました。4~5月にかけては開園50周年を祝うイベントを開催。大きな節目を迎えた新宿中央公園では、これを機に次世代に向けて、新たな取り組みを始めています。

もともとは都立公園として開園

 西新宿に高々とそびえる都庁舎。その足元に広がる新宿中央公園は、1968(昭和43)年に都立公園として開園しました。その後、1975年に新宿区に移管。新たに区立公園として再出発しています。

「当時、都内各所に点在していた都立公園は、区立公園に移管される潮流がありました。新宿中央公園もそのひとつであり、新宿中央公園だけが特別に区に移管されたわけではありません」と話すのは、新宿区みどり土木部みどり公園課の担当者です。

 都から区へと移管された直後、新宿区は新宿中央公園の整備を開始。約3年かけて整備した結果、新宿中央公園は地域住民の憩いの場・子供たちの遊び場へと生まれ変わりました。新宿中央公園は大きく北エリア・西エリア・東エリアの3エリアに分かれています。それぞれのエリアは橋で連絡しているものの、公園としての一体性に欠けていました。

 そうした公園内の配置や動線の不具合、また時代の流れもあって、新宿中央公園は利用者が減少していきました。その結果、新宿中央公園内にはダンボールハウスなどが軒を連ねるようになり、くわえて夜間に遊具やベンチが破壊されたり、あちこちで落書きがされるとことも日常茶飯事でした。こうした治安上の問題なども、周辺住民の足を遠のかせる一因になりました。

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最終更新:2018/10/1(月) 14:51
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