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「生理は病気じゃない」けれど……病気でもないのに地獄が毎月やってくるつらさを描く漫画に共感集まる

8/22(水) 7:30配信

ねとらぼ

 「生理のしんどさ」はひとそれぞれ。生理のときでも平常運転の人もいれば、立ち上がれず寝込むほどの人もおり、そのしんどさは同性にも伝わらないことがあります。漫画家の渋谷さえらさんがTwitterで公開した「生理のしんどさ」について描いた漫画に、つらさを知ってほしいと賛同の声が集まっています。

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 生理でつらい思いをしても、「生理は病気じゃないから」と言われ、共感を得られない経験をした人もいるかもしれません。「あなたが人生で一番痛かったことを思い出してください。私は生理痛で毎月それがきます」と、渋谷さんは自身のつらさを表しています。渋谷さんが二度と味わいたくない痛みは、出産時の開腹手術。失血したので夏なのに寒気、術後は飲食禁止、麻酔が切れれば激痛で目が覚めてしまう……そんな生き地獄並のつらさなのだそうです。

 渋谷さんの生理痛は腹痛にとどまらず、歩けないレベルの腰痛と下痢がやってくるといいます。出産のときは「激痛だけど腰痛と下痢がないだけマシ」と自分に暗示をかけて耐えたのだそうです。開腹手術と同じような痛みが毎月やってくるなんて、つらすぎる!

 毎月痛いしつらいけれど、病気ではないし、みんなと同じだと思って、渋谷さんは特に何か言うこともありませんでした。しかし最近渋谷さんは、子宮口がボールペンの先端ほどしかないため、生理が来ても血が詰まって出てこないということを知ります。便が溜まって出てこなかったらつらいように、それが毎月、内臓で起こっているというのです。お医者さんから「これは毎月大変だろうな~。生理痛つらいでしょう?」と言われ、初めて「生理痛がつらい」とちゃんと明言していいのだと気づいたと渋谷さんはつづっています。

 渋谷さんの場合は、ピルを服用することで、だいぶ生理が軽くなったのだそうです。ピルは「経口避妊薬」ですがホルモン剤でもあるので、体調管理で飲んでいる女性も少なくありません。でも、「ピルを飲んでいるのは避妊具をつけずに性交したいからだろう」なんて考えの人もたまにいるようで……なかなか理解を得るのは難しかったりするんですよね。もうほんとそうじゃないから!

 渋谷さんは小学校時代も生理痛がひどく、先生に「体育を休ませてほしい」とお願いしたときに、諭すように「生理は病気じゃないから」と言われました。「先生は『大丈夫、頑張れ』と言いたかったのかもしれない。でも私は『ワガママ言ったかな、そんなヘンなこと言ったかな』とすごく嫌な気持ちになった」と当時を振り返っています。「今なら言える。先生、その言葉はそう使うんじゃないんだ」

 確かに生理は病気ではないけれど、それは妊娠と同じように不調を治す方法がないから、無理をせず、大事を取れということなんだ、と渋谷さん。生理というだけど「生理くらいで」と見られてしまうけれど、体質や内臓のことはどうにもできない。それに「生理だろうと女だろうと男だろうと体調の悪い人がいたら労るって普通の事なんじゃないだろうか」とも渋谷さんは語り、ほんの少しの心遣いでみんながハッピーになれたらいいですね、と結んでいます。

 漫画を読んだ人からは、「病気じゃないと言われ激痛と大量出血に耐えた」など、自分の体験談や「生理痛」についてもっと知ってほしいと共感の声が集まっています。

 職場の制度として「生理休暇」があっても、なかなか「生理くらいで」という認識が根強い中では取得するのが難しいかもしれません。確かに病気ではないけれど、大量の出血、頭痛、腰痛、吐き気、貧血、下痢、心と体へのホルモンの影響……このように羅列すれば、相当な症状だと分かるのではないでしょうか。つらい人がいればサポートする、そんな当たり前の世の中になっていってほしいものですね。ひどいときは、起き上がれない日もあるのだから!

画像提供:渋谷さえらさん

ねとらぼ

最終更新:8/22(水) 7:30
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