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静かに進化中。意外な場所にある中国料理の隠れた名店

8/22(水) 6:31配信

食べログマガジン

新チャイナタウンの注目株はどこだ?

1カ月ほど前、中国料理好きの食いしん坊のあいだで「在日中国人が通う中華料理店に『有名店』がほぼない理由」という記事(https://diamond.jp/articles/-/174442)が話題になりました。

簡単にいうと、在日中国人が美味しいという店は日本人の食通といわれる人々のあいだでは名前も聞かない店が多いが、それは日本人と中国人ではコミュニティが違うため。流通する情報も異なることが理由だろうというような内容でした。

「そんなこと、いまさら言っているのか」という中国料理通もいるでしょうが、普通の食いしん坊にとってみれば「なるほど」と頷ける話です。イタリア料理やフランス料理でウェブ情報に出ない「隠れた名店」はほとんどありませんが、中国料理においてはまだまだ存在するからです。

ウィーチャットに代表される中国のコミュニティ、SNSに普通の食いしん坊がアクセスすることが難しいのも理由のひとつでしょう。国土が広く、料理のジャンルが膨大なため、料理の系統を整理するのが大変で、日本のメディアがきちんと中国料理の本質を伝えてこなかったのも理由のひとつでしょうし、それもあって日本人客は麻婆豆腐や海老チリなどの無難な料理しか頼まないから、シェフもやる気をなくし、面白い料理に封印をしてしまうことによって料理の腕が外からはわかりづらいことも理由でしょう。

この十年で日本に住む中国人の数は増加し、2017年現在では100万人近いそうです。当然、さまざまな地方の人々が日本に来ており、そのなかには料理人をやっている人も多いでしょう。でも、最初から銀座や青山で料理店をやれる人は少ない。賃貸料がべらぼうに高いからです。

新小岩は新チャイナタウン!?

そんな人々が最近、西川口や新小岩周辺に集まって新しい中国街を形成しています。西川口の中国料店については先行するレビューがかなり出ていますから、それを参考にされるといいと思いますが、新小岩はまださほど知られていないようです。

たとえば新小岩駅から数分のところにある「屋台メシ ジーゴンバァウ」。上海や香港で流行っている鍋料理の専門店です。

辛さや具材の違う数種類の鍋がありますが、最初は店の名前にもなっている「ジーゴンバァウ」をチョイスするのがいいでしょう。

まずは野菜と肉をタレで煮込んで炒め煮のような状態でいただきます。ある程度まで食べ進んだら鶏スープを足して今度は火鍋に。最後はインスタントラーメンで〆るという中国庶民の味の典型のような料理です。
具材も追加できますし、味も調節できるので、周囲はグループ客で盛大に盛り上がっています。テーブルに埋め込まれた鉄鍋で煮込む中国東北地方の郷土料理が自慢の御徒町「味坊鉄鍋荘」をちょっと彷彿させるような鍋料理でした。

こちらは中国人の奥様と日本人のシェフでやっている店ですが、客のほとんどは中国人。テーブルに着いたときはアウェイの感覚ですが、料理を楽しんでいるうちに、東京にいながら上海にワープした気分になります。

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