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「いじめ加害者の告白」春名風花さんと読む「周りに笑ってほしくてエスカレート」「グループの空気優先」

8/25(土) 14:01配信

朝日新聞デジタル

 夏休み明けの新学期は、学校生活になじめない子どもにとって、つらい時期です。文部科学省の調査によると2016年度、1千人あたりの不登校人数は過去最多となり、小学校で4.7人。中学校では30.1人にのぼります。withnewsでは「いじめている君へ」「いじめていた私」。ふたつのテーマで、10代に作文投稿を募りました。被害者からは「君のことを許さない」という苦しみ、恨み。加害者からは「自分の身を守るためだった」という告白がつづられています。12歳の時からいじめ問題で発信を続け、絵本「いじめているきみへ」も手がけた女優・春名風花さん(17)に、投稿を読んでもらいました。(朝日新聞デジタル編集部記者・原田朱美)

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ひとりになってしまう、怖い

 投稿は、7月末から8月上旬にかけて、朝日新聞のサイトで募集しました。回答欄で自分の年齢を選んでもらい、自身の経験談を投稿してもらいました。

 高校生向けニュースサイト「高校生新聞オンライン」の協力も得て、15~19歳まで約20件の投稿が集まりました。

 春名さんは、12歳の時に朝日新聞に「いじめている君へ」を寄稿し、大きな反響を呼びました。同じ10代の投稿に、何を感じるのでしょうか。

 まず春名さんが注目したのは、「いじめていた私」、つまり加害者たちの投稿でした。

 春名さん「投稿してくださるくらいなので、やはり罪の意識があって、言葉が重くてリアルですね…」

 例えば、16歳の女性からの投稿(抜粋。年齢・性別などは自己申告。以下同)。

     ◇

 <小学校高学年の頃、私は2人の友達と一緒にいじめをしていました…(略)…本当はごめんね、ごめんねって謝りたかった。だけど2人の前でそんなことを言ったら、「なんで謝ってんの?」なんて言われてしまう。2人に嫌われたら私は1人になってしまう。怖い。結局私は謝れませんでした。

 私にはその友達しかいませんでした。「あの子1人なんだ」って思われるのが怖くて、その友達とずっと一緒にいるために、いじめにのっていた。私は悪いことをしていないなんて1度も思ったことはない。

 今でもその子のことや自分のした事を思い出して、泣く時があります。たまに朝の通学路でも会います。 話す機会はあるのに、謝りたい気持ちがあるのに、謝れない。私は弱い人間です>

     ◇

 春名さん「学校で独りになることって、やっぱり重いんだなと思いました。個人としてどう過ごすかより、グループとしてどう過ごすか。自分の中の正義より、グループの空気として正しいことが優先されてしまう。この女性の友だち2人も、本当にいじめをしたかったわけじゃないかもしれないのが、怖いところだと思います」

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