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野口啓代、初代女王で東京五輪に弾み…スポーツクライミング女子複合

8/27(月) 6:08配信

スポーツ報知

◆ジャカルタ・アジア大会 第9日 ▽スポーツクライミング女子複合決勝(26日)

 20年東京五輪の新種目となり、今大会でも新採用されたスポーツクライミングの複合の決勝は、3種目の総合成績で争われ、女子は野口啓代(29)=TEAM au=が優勝。アジア女王に輝き、2年後の東京五輪金メダルにも大きく弾みをつけた。ポイントで韓国選手と並んだが、ボルダリングとリードの2種目の成績で上回り、金メダルを手にした。伊藤ふたば(16)=TEAM au=は4位だった。

 胸に輝く金メダルをいとおしそうに見つめた。スポーツクライミング複合女子で野口が制覇。初代女王に輝き「今季はずっとアジア大会で優勝することを目標に頑張ってきた」と達成感に浸った。6人で3種目総合成績を争う。最初のスピードは最下位だったが、ボルダリングで1位、リードで2位と猛チャージする。12ポイントでトップに並んだ韓国選手を2種目の成績で上回り、「ボルダリングに救われた」と顔をほころばせた。得意のボルダリングで全4課題完登は野口だけだった。

 この日も勝負カラー「赤」のマニキュアを爪に塗った。練習中には塗らないが、試合の前には必ず「赤と決めている」。勝負のスイッチを入れて集中力を高める。これまでボルダリングのW杯で21勝を挙げてきた必勝のルーチンは、効果抜群だ。

 29歳になっても、競技への熱は増すばかりで「1日休んだだけでも早く登りたくなる」。体調不良の時でも、「登っていた方が、体も動いて血がめぐるので、体調よくなったりする」とクライミングが治療薬。身長は165センチに対し、両手を広げたリーチの長さは175センチで「本当にクライミング体形だな」と笑う。恵まれた体格と競技への愛が、野口の最大の強みとなっている。

 新採用の東京五輪で実施される複合は総合力が必要となる。以前はスピードに関してはほとんど練習することがなかったが、今では週に1、2回強化に励み、日本のエースはまだまだ進化の途中。小学5年のグアム旅行でクライミングに出会い「日々努力して、結果を残せる時が一番楽しい」と話す。2年後にそびえる頂へ、登り続ける。

 ◆野口 啓代(のぐち・あきよ)1989年5月30日、茨城・龍ケ崎市生まれ。29歳。東洋大中退。11歳の時にグアム島でフリークライミングを体験し、魅力を知る。2002年に小学6年生で全日本ユース選手権制覇。08年ボルダリングW杯モンタウバン大会(フランス)で日本女子初優勝。ボルダリングW杯の年間優勝は4回(09、10、14、15年)。趣味はショッピング、猫と遊ぶこと。165センチ。52キロ。

最終更新:9/20(木) 5:08
スポーツ報知