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山県は銅メダル 9秒台迫る10秒00!「9秒91の選手は案外近くにいた」

8/27(月) 6:01配信

デイリースポーツ

 「アジア大会・男子100メートル・決勝」(26日、ジャカルタ)

 陸上の男子100メートルで日本選手権覇者の山県亮太(26)=セイコー=が10秒00で銅メダルを獲得した。蘇炳添(中国)が9秒92の大会新記録で優勝した。

【写真】山県、懸命の走りを見せるも…

 山県がアジアの大舞台で自己ベストに並ぶ10秒00をマークし、銅メダルを獲得した。スタートから思い切りよく飛び出し、9秒91のアジアタイ記録を持つ蘇炳添(中国)と競り合う。最後は突き放されたものの、9秒台に迫る激走を見せた。

 「金メダルを狙っていたので悔しいけど、メダルを獲れてうれしい。もっともっと9秒91の(蘇炳添)選手は先にいるかと思ったが、案外近くにいた」

 雪辱を果たした。「今の自分にとってのターニングポイントだったかもしれない」と語るのが、慶大4年生で出場した4年前の仁川大会。腰痛で苦しみながら代表入り。“注目株”の桐生が左足肉離れで欠場となり、メダル候補の重圧が一気に押し寄せた。結果は無残。準決勝で右内転筋を痛め、決勝は6位と惨敗だった。「自分は何をしているのかと思った」。その夜は寝られず、食事もとらなかった。

 以降腰痛を含め故障を繰り返し、翌15年の世界選手権は代表落ち。「焦りもあった」。環境を変えると決め、プロゴルファーの石川遼らトップ選手を指導した仲田健トレーナーに師事した。体を一から見直し。信じられる走りが生まれた。

 日本選手団主将も務める今大会。ふるさとを思い、就任を決めた。きっかけは7月、地元広島を含め甚大な被害があった西日本豪雨に心を痛めたこと。「頑張る姿が伝わればいいな」。アジア王者とはなれなかったが、決勝の舞台で勇姿を見せた。

 次に目指すはリレーでの頂点。「チームで金を目指したい」。2年後に迫る東京五輪に向けた歩みがまた始まる。