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「滴滴」を聞き取り調査 運転手によるレイプ殺人受け、中国の10都市

8/29(水) 19:35配信

東方新報

【東方新報】中国・浙江省(Zhejiang)温州市(Wenzhou)楽清(Leqing)の女性(20)が配車アプリの滴滴出行(Didi Chuxing)の「順風車(ヒッチ、Hitch)」(サービス停止中)を利用して乗車中、運転手にレイプされた後に殺害された事件を受け、中国の各地方政府当局は同社担当者を呼び、聞き取り調査を行ったことがわかった。

 大まかな統計によると、27日だけで重慶市(Chongqing)、深セン市(Shenzhen)、武漢市(Wuhan)など7都市の交通・運輸・公安管理監督部門が滴滴の現地支社を呼び出し、聞き取り調査を行った。すでに数日前に聴取を終えている北京、天津(Tianjin)、南京(Nanjing)各市を加えると、合計10都市に上る。これ以外に、浙江省、広東省の監督管理部門も滴滴を呼び出している。

 内容は、主として乗客の安全保障やプラットフォームの運営資格、管理責任、運転手の安全管理、身元調査などだったという。

 滴滴の担当者を呼び出した深セン市は、もし滴滴側が改善を拒否するか改善が十分でないとみとめられる場合、プラットフォームに対して連合で処分を行うと明言。営業許可の取り消しやアプリの廃止、インターネットサービスの停止または改善を命じることになると通告した。

 重慶市道路運輸管理局の陳衛東(Chen Weidong)副局長は、滴滴重慶支社に対し11項目の要求を提示。同市内に展開する車両と運転手の正しいデータを早急に政府の管理プラットフォームに接続し、事件を受けて停止中の「順風車」サービスについては、必ず規定を満たす改善を行わなければ、重慶市内での業務を許可しないと語った。

 貴陽市道路運輸管理局は、車両に「緊急時通報装置」を早急に搭載することなどを求めた。

 ■中国交通運輸部も厳しく批判

 今回、温州で起きた事件は、3か月前にも河南省(Henan)鄭州市(Zhengzhou)で発生した滴滴の運転手によるレイプ殺人に次ぐ、同社では2件目の凶悪事件だ。

 中国交通運輸部は27日、公式サイトに「プラットフォーム企業は責任を行動で表せ」「血が流れる抜け穴を埋めろ」と題した記事が転載され、滴滴のプラットフォームに対して厳しく批判した。

 これらの記事は、連続して発生した事件は、滴滴のプラットフォームに重大な安全上の欠陥と、経営管理上の抜け穴があったことを充分すぎるほど暴露したと指摘。ビジネスの拡大と収益だけを過度に求めるやり方は、安全管理を無視しており、越えてはならない安全ラインを繰り返し越えてしまった、と述べている。国の法律を順守する意識と、乗客の安全を守る社会的責任感に欠如していたと批判している。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:8/29(水) 19:40
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