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血液型をO型に変換、腸内細菌の酵素で カナダ研究

8/29(水) 13:32配信

BBC News

献血者から提供された血液を、安全な緊急輸血に必要となる、どの血液型にも対応できるタイプに変える確実な方法が発見された。

この発見では、腸内細菌の酵素がヒトの血液型A型をO型に効果的に変えられることが分かった。O型は、不適合反応のリスクなしに誰にでも輸血できることで知られる。

カナダのブリティッシュ・コロンビア大学の研究者らは、まもなくこの処置の臨床試験を開始できるだろうとしている。

腸内細菌の酵素は、A型の赤血球の表面にはあるがO型にはないマーカーを除去する。

このマーカーを除去することで、血液提供を受けた人の免疫系はA型の血液をO型だと勘違いし、「異物」として攻撃することはない。

異なる血液型の輸血は、命に関わる危険性がある。

O型の患者はO型の赤血球輸血しか受けられない一方で、O型の血液はABO型のどれにでも適合する。

血液型とは


・ABO式血液型には、O型、A型、B型、AB型の4種類がある。
・どの血液型になるかは、両親から受け継いだ遺伝子により決定される。

緊急を要する状況では、適合性を確認するための詳細な検査を行う時間はない可能性が高く、医療サービスが輸血用にO型の血液を十分備えておくことは非常に重要とされる。

英国では、人口の7~8%に当たる人がO型Rhマイナスだが、国民保健サービス(NHS)の輸血・臓器移植部門によると、全病院が求める血液型のうち、この血液型が占める割合は13%になる。

英西部マンチェスター・アーラムのベス・ジョンソンさん(18)は献血を行い、その血液は2017年5月22日にマンチェスター・アリーナで起きた爆発事件で、負傷者を助けるために使用された。

ジョンソンさんは、「私はO型Rhマイナスで、この血液型がNHSにとってどれほど希少で価値があるか知っている」と話した。

「あれほど恐ろしいことに巻き込まれてしまった誰かの命を救うために、自分の血が使われたのかもしれないと考えるとうれしい」

酵素を使って血液型を変えるという考えはそれほど新しいものではない。ここ数年、ブリティッシュ・コロンビア大学のチームに加え、他の科学者たちも研究してきた。

しかし米ボストンで開催された米国化学会総会で今回の発見を発表したスティーブン・ウィザーズ博士は、腸内酵素を使った処置がこれまでのところ、最も期待できる結果を示していると述べた。

「提供された血液をどの血液型にも適合する形に調整する方法として、非常に興味深い候補だと楽観的に受け止めている」

「当然、いかなる悪影響も起きないよう多くの臨床試験を行う必要はあるが、今のところとても期待できそうだ」

「この方法は全血に作用するので、採血時に血液バッグに入れられたのを確認してそこに置いておけば、保管されている間に仕事をしてくれる」

実験では、酵素はA型を完全にO型に変えることができた。

研究者らは病院での臨床試験を開始する前に、カナダ血液サービスの支援を得て、まずはより多くの血液サンプルでテストを重ねたい考えだ。

「当然ながら、次の段階では安全性に集中して取り組み、どんな悪影響もの原因にもならないよう確認する」とウィザーズ博士は述べている。

(英語記事 Gut bug enzyme turns blood into type-O)

(c) BBC News

最終更新:8/31(金) 15:30
BBC News