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音を立てたら、即死―『クワイエット・プレイス』は全米特大ヒットの戦慄ホラー

8/30(木) 17:06配信

Stereo Sound ONLINE

会話さえも許されない世界。一体何が起きているのか?

 秋。落ち葉が舞い積もる田舎町のスーパーマーケット。ひとけのない店内で、3人の子どもを連れた母親が数少ない商品から日用品や薬を選んでいる。あたりを警戒する父親もいる。

夫婦共演を果たしたジョン・クラシンスキー&エミリー・ブラント

 手話で会話をする彼ら5人は、店から出ると一列になり注意深く歩き始める。全員が裸足だ。とにかく音を出さぬよう、目配せをしながら森の小道を進んでゆくのだが――。

 一家はなぜ音を立てぬ生活を送っているのか? この世界に何が起きているのか? ここには何が潜んでいるのか?

 いや、これ、日本で付けられたキャッチコピーそのままに、本当に“音を立てたら、即死。”なのだ。ゆっくりとスタートした物語が全力疾走を始めると、客席で物音を立てるのに躊躇するくらい。ポップコーンに手を伸ばす音にも気を使うだろう。

 SNSや口コミで驚きと怖さが広まって、北米、そして世界中で大ヒット。サスペンス・ホラーの大注目作『クワイエット・プレイス』が上陸する!

ジョン・クラシンスキー&エミリー・ブラント、夫婦役で初共演

 演出と脚本、父親役で出演もしているジョン・クラシンスキーは、キャスリン・ビグロー監督の『デトロイト』の弁護士役などで知られる中堅男優だ。

 当初は出演のみのつもりだったが、送られてきた原案(明かりをつけてはいけないという心霊スポットの森を舞台にした『ナイトライト -死霊灯-』のブライアン・ウッズとスコット・ベックの手によるもの。今回の音を立てたら、と似た縛りのある低予算ホラー)に魅了された彼は、妻の女優エミリー・ブラントの助言もあり、彼女を主演に演出を兼任することを決心する。

 ブラントは、『プラダを着た悪魔』でアン・ハサウェイをシゴく秘書、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』でもトム・クルーズを特訓する勇士など、S型キャラを得意にしてきた実力派女優だ。

 そんな彼女が今回は声も上げられずに怯える母親を演じるわけだが、この実生活でも夫婦の共同作業が奏功した。登場人物は死体役のひとりを加えてもわずか8人。ベースはもちろん心臓直撃型のサスペンスなのだけれど、そんな世界に力を合わせて立ち向かう家族のサバイバル・ドラマとして見応えがあるのだ。

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最終更新:9/1(土) 11:47
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