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24年で稼働はたった250日。廃炉される「もんじゅ」にまつわる9の数字

2018/8/30(木) 11:40配信

BuzzFeed Japan

8月30日、「高速増殖炉もんじゅ」から核燃料の取り出しが始まった。数十年にわたる廃炉作業の第一段階だ。使用済み核燃料を再処理し、抽出したプルトニウムをウランとともに使う「高速増殖炉」。使った以上のプルトニウムを得る「夢の原子炉」は、資源に乏しい日本の核燃料サイクルを担う存在として、膨大な税金が投じられてきた。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

【写真】廃炉される「もんじゅ」内部

BuzzFeed Newsは、運営主体の日本原子力研究開発機構や各メディアの報じたもんじゅにまつわる数字をまとめた。

1. これまでに投じた予算:約1兆1313億円

サラリーマンの生涯年収が2億円とすれば、5657人分。1台1千万円のベンツGクラス11万台分、建設費650億円のスカイツリーは17本分の金額になる。

予算のうちの4割は保守管理費。会計検査院の調査によると、必要性に疑いのある契約が複数含まれていたという。

2. 建設費:約5900億円

もんじゅの出力は28万キロワットだが、一般的な原子力発電所(出力100万キロワット)の建設費の約2倍だ。

日本原子力研究開発機構はこの理由について、「経済性の見通しを得ることではなく、高速増殖炉で安定した発電ができることを実際に確認することに主眼があった」ため、としている。

3. これまでの稼働日数:24年間で250日

1985年に建設工事が始まり、1994年4月に初めて臨界に達したもんじゅ。

巨額の建設費がかかったのに、この24年間で稼働したのはわずか250日だ。

1994年の臨界後は205日間運転をし、送電も開始した。しかし翌年12月、冷却材のナトリウムが漏れ出す事故が発生し、運転は中断した。

改造工事などを経た2010年5月には試運転を再開し、臨界を達成。今度は45日間運転したが、同年8月に炉内中継装置の落下トラブルが起き、再び中断を余儀なくされた。

その後、2013年には原子力規制委から事実上の運転禁止命令も受けた。

4. 1日の維持費:5千万円

動かない原子力発電所。にもかかわらず、巨額の維持費がかかり続けていた。

1年間(2016年度予算)で見ると、「維持管理及び安全対策に要する経費」が185億円。そのほか人件費に29億円、固定資産税に12億円かかっている。

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最終更新:2018/8/30(木) 11:56
BuzzFeed Japan

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