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24年で稼働はたった250日。廃炉される「もんじゅ」にまつわる9の数字

2018/8/30(木) 11:40配信

BuzzFeed Japan

5. 再稼働費用:5400億円

もんじゅを再稼働するためには、耐震化などの対策が必要だった。

文部科学省の試算では、福島第一原発事故後に強化された原子力規制委の新規制基準が適用された場合の経費は1千億円以上。

燃料をつくる茨城県東海村の工場の対策も欠かせず、準備期間は最低8年を要する。維持費やその後の運転費も含むと、5400億円かかる見通しだ。そのために廃炉が選択された。

6. 廃炉費用:3750億円

文部科学省の試算では、もんじゅの廃炉費用は3750億円。普通の大型原発の廃炉は800億円かかるため、約5倍だ。費用はさらに増える可能性もある。

サラリーマンの生涯年収が2億円とすれば、2829人分。1台1千万円のベンツGクラス3万7500台分、建設費650億円のスカイツリーは5.7本分の金額になる。

7. 廃炉にかかる年数:30年

2022年まで3年間をかけて核燃料530本の取り出しやなどを実施する予定だ。

その後、2047年までに廃炉を進めるが、冷却材に使われているナトリウムの取り出しは前例がなく、具体的な方法や年限は未定という。

8. 日本のプルトニウム保有量:約47.3トン

使用済み核燃料を「再処理」し、生まれたプルトニウムをもんじゅなどで使うことを目指した「核燃料サイクル」。

トラブルが続き、その量は増える一方だ。日本国内には約10トンの、国外(イギリス、フランス)には約37トンのプルトニウムが保管されている。

非核保有国のなかでは最大。核兵器への転用ができるため国際社会からの懸念も大きく、原子力委は初めて「保有量を削減させる」方針へと転換した。

9. 放射性廃棄物を地中に埋める期間:10万年

原発で出た核のごみ(放射性廃棄物)は、地下深くに埋める「地層処分」をする必要がある(写真はフィンランド・オンカロ)。

原子力規制委員会は8月1日、原発を廃炉した場合に出た廃棄物のうち、制御棒などの処分に関する基準案を了承した。

地下70メートルより深いところに埋め、最初の3~400年間は電力会社が管理をする。その後は国が10万年間、掘削を制限するという。

プルトニウムなどを取り出すために再処理した時に出る高レベルの廃棄物は、さらに深い地下300メートルに、やはり10万年間埋めることになっている。

処分先は、まだ決まっていない。国が「科学的観点から有望と思われる地域」から選ぶ方針だが、自治体側の反発は必至だ。

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最終更新:2018/8/30(木) 11:56
BuzzFeed Japan

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