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違反で5分待機から大逆転V 競歩勝木、暑さも制し世界選手権内定/アジア大会

8/31(金) 10:13配信

西日本スポーツ

 ◆アジア大会 陸上男子50キロ競歩(30日・ジャカルタ)

 窮地に立たされても落ち着いていた。34キロ付近で、勝木隼人(自衛隊)は歩型違反の累積警告によって5分間の一時待機が命じられた。丸尾知司(愛知製鋼)と日本勢同士の先頭争いを繰り広げている真っただ中でのことだった。

【写真】日の丸を背負って笑顔の勝木隼人選手

 「残り16キロある。5分差なら追いつける」

 待機場所で軽く体を動かしながら、レース戦略を練り直して再出発した。復帰時点で4位。35キロ通過時点ではトップの丸尾と4分46秒差があったが、驚異の追い上げを見せた。丸尾らが大きくペースダウンし、残り10キロを切ったところで先頭へ。最後は2位の中国選手に3分18秒差をつけた。

 入念な暑さ対策も功を奏した。氷の入った帽子を何度も交換し、頭を冷やした。ユニホームには、男子マラソン金メダルの井上大仁(MHPS)同様に切れ目を入れ、通気性を高めるなどの工夫も凝らした。

 激しい消耗戦を制し、来年の世界選手権(ドーハ)の代表に内定した。「来年も、東京五輪でも結果を出して周囲に恩返ししたい」。同選手権で3位以内に入った日本勢最上位者は東京五輪の代表に決まる。福岡県出身の苦労人は東京への“最短ルート”を見据えた。

西日本スポーツ

最終更新:8/31(金) 10:13
西日本スポーツ