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猫はナチュラル・ボーン・キラーか…NZで愛猫家注目不可避の動き

8/31(金) 18:29配信

FNN PRIME

家猫もナチュラル・ボーン・キラー=生まれながらの殺戮者か

初めにお断りしておきたい。筆者は大の猫派である。
20年近く共に暮らした愛猫二匹を失ってから大分経つ。
所謂ペット・ロス感情から抜けだせず、今は飼育していないのだが、猫を好むことに変わりない。

【画像】現在飼育している猫の将来は…

愛猫家なら誰でも知っていることだが、猫は非常に優れたハンターである。

環境によると思うが、かなり外食をしているはずだと愛猫家は皆感じているし、特に雌猫に顕著だが、しばしばお土産を持って帰宅するのも知っている。
外食のメニューやお土産の正体は、猫が自分で捕まえたネズミや小鳥などの小動物である。いちいち数えたことのある飼い主はいないと思うが、元気な猫が年間に捕食する小動物はかなりの数になるに違いない。

山猫の話をしているのではない。家猫の話をしている。一部の学者が猫をナチュラル・ボーン・キラー=生まれながらの殺戮者という有難くない呼び方をする所以である。

ニュージーランド南部で家猫の飼育禁止に!?その理由は…

その家猫の飼育を将来的に禁止しようという方針がNZ・ニュージーランド南部のオマウイ地区で打ち出され注目を集めている。
愛猫家にはショック極まりないが、指定の地域ではペットとして猫を飼うことができなくなりそうなのである。

ニュージーランドと言えば、幾種もの飛べない鳥を始め世界的に見ると多数の希少固有種が生息・生育していることで知られている。
そして、外来種の脅威からそれら希少固有種を守るための施策が実施されている。
その希少固有種保護政策の一環として、ナチュラル・ボーン・キラーとされる猫禁止方針が打ち出されたのだが、公平の為に記すと、猫は禁止される種の一つに過ぎない。例えばフェレットやウサギ・ヤギ等も規制の対象になっているようだ。

そして、現在飼育している猫については、去勢をしてマイクロチップの埋め込み登録などをすれば飼い続けることはできるが、新しい猫の飼育は全面的に禁止の方針という。

現地では猫が小鳥や小動物、爬虫類を襲う様子が次々と仕掛けカメラに収められているそうで、この措置によって猫がいなくなれば固有種が増加すると期待されている。

全て英文だが、Proposal for a Southland Regional Pest Management Planを検索すると詳細をチェックすることができる。

「猫の放し飼い禁止し犬のような飼い方すべき」との声も

アメリカの話になるが、報道によれば、年間にアメリカ全土で家猫が捕らえる小鳥は40億羽、ネズミ等の小動物は220憶匹に達するという推計もあるという。驚きの数である。
一部専門家は、猫も放し飼いは禁止し、犬のような飼い方をすべきという声を上げている。

そんなことをすれば穀物を荒らす野ネズミが増えすぎる懸念もあるが、猫ばかりが増え、それによってある種の小鳥や小動物が絶滅するようなことは愛猫家も望んでいないはずである。

フジテレビ解説委員 二関吉郎

最終更新:8/31(金) 18:29
FNN PRIME