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双子用自転車・抱っこひもカバー…ママのアイデアで大ヒット! 成功した女性起業家たちの共通項

9/1(土) 14:00配信

関西テレビ

女性の社会進出が進む中、今増え続けているのが「女性による起業」!

昨年度は、調査開始以来最高の18.4%を記録しました。(日本政策金融公庫総合研究所「2017年度新規開業実態調査」より」)

そんな中、主婦ならではの視点でヒット商品を生み出した起業家たちが大阪に!

女性起業家:
「おかげさまですぐ売り切れました。いまお待ちいただいてる状態です」

別の女性起業家:
「今期はお客さんたくさん来ていただきまして、年商は7000万円ぐらいに…」

“ママのアイデア”から大ヒット!女性起業家の開発秘話に迫ります。

■今無いなら自分で…双子ママの挑戦

移動に便利な自転車と言えば、よく見かけるのは二輪のタイプですが、薄田キャスターが公園で取材していると…。

薄田キャスター:
「あそこで走ってる自転車、2人を後ろに…。なんか、よく見る自転車と形が違ってますよね?」

前輪が1つで、2つある後輪の上には縦列で座った小さな子供2人。運転しているママさんに聞いてみると…?

ママ:
「これ、ふたご自転車です。後ろに乗ってるのは双子」

今年5月の発売直後、即完売した大人気の『ふたごじてんしゃ自転車』!安定しやすい3輪車になっています。

薄田キャスター:
「普通の、前と後ろに子供を乗せる自転車ではダメなんですか?」

ママ:
「あの自転車は、前のカゴが『15キロまで』と規定が決まってるので、もうこの子たち3歳で16キロあって、乗せられないんです」

どこにでも連れて行ってあげたいのに、連れていけない…。そんな悩める双子ママのために立ち上がったのが、自身も双子を育てる中原美智子さんです。

中原さんは4年前、30万円を投資して、リヤカーメーカーに試作機をつくってもらいました。

ふたごじてんしゃ代表取締役・中原さん:
「初めて手に入れた時の、あの喜び。『私これでなんでもできる』って最強になったぐらいに思ったから。皆さん本当に子育てを一生懸命頑張ってるママばかりで、そのママたちに、なんとか子育てとか生きることに対して希望を持ってもらいたい」

■「2%」のユーザーをどう捉えるか

この自転車を、双子を持つ他のお母さんにも使ってもらいたいと考えた中原さん。しかし、商品化には大きな壁が…。

中原さん:
「だいたい20社ぐらいお願いにあがったんですけども、どこからもいい返事がいただけなかったですね。やっぱりニッチすぎる。市場が小さすぎる」

双子の出生率は2%ほど。市場規模が小さいため、ふたご自転車の商品化に協力してくれるメーカーは、なかなか見つからなかったのです。

それでも、ふたご自転車を知ってもらおうと、自費で試乗会を開いてきた中原さん。そんな中、中原さんの活動を人づてに聞いた東大阪の会社・オージーケー技研が2年前、ふたご自転車の商品化に名乗りを上げたのです。

中原さんも、単にアイデアを出すだけでなく、事業者として商品化に責任を持ちたいと起業。メーカーとの共同開発が始まりました。

オージーケー技研・木村専務:
「近年ベビーカーで双子用っていうのは目にするようになってきて、そういった時流も感じてたので、お話があった時に、『あ、ないのっておかしいよな』と。特にこれがないと生活できないというユーザーがいるってことで、そこに対してモノづくりするっていうのがやっぱりメーカー冥利に尽きると思ったので。モノづくりする会社としてやりたい」

中原さんとオージーケー技研がこだわったのが、自転車の“乗りやすさ”です。

3輪でも、2輪のようにカーブをスムーズに曲がれるよう、車体を左右に自在に傾けられる機能を追加。共同開発スタートから2年が経った今年5月、ついに日本初の「ふたごじてんしゃ」は発売されました。

利用者のママ:
「買ったやつが届いた時は、玄関先で号泣してました(笑)。『やっと来てくれた!』と思って。これがあれば、私は外に行きたい時に気軽に出られると」

車体と2つのチャイルドシートを合わせると16万円ほどしますが、初回生産分の80台はすぐに完売しました。

中原さん:
「ママたちが、なんとか希望をもって子育てとか生きることに希望をもってもらいたいと思ってたから、そこに私がなにか役に立てたんだったら最高に嬉しいなって思える瞬間ですね」

■「布切れだけで…」年商7000万円

主婦とメーカーのコラボで生まれたヒット商品。一方で、主婦だけで生み出し大人気となったアイテムも!

薄田キャスター:
「子育て中のママの必需品と言えば『抱っこひも』ですが、そのちょっとした不便を解消して、大ヒット商品を生み出した会社が大阪にありました」

大阪・豊中市のルカコストア。

ここで扱っている商品の人気の秘密はというと…。

ルカコ代表取締役・仙田さん:
「今、すごくみなさん抱っこひもを使われてるんですけど、使われていない時、ダラーンとなっちゃう感じなんですね。この抱っこひもの使わない時のダラーンを解決する商品です。かぶせて、中にしまっちゃう」

使わない時の抱っこひもを、オシャレかつスマートに収納する抱っこひもカバー
『ルカコ』です。

ルカコは2012年に発売されて大ヒットし、今や子育て中のママの定番アイテムに。去年11月には日本初の専門店まで開きました。

薄田キャスター:
「今どれぐらい売れてるんですか?」

仙田さん:
「そうですね、今期はお客さんたくさん来ていただきまして、年商7000万円ぐらいには。この布切れだけでアレですけど…」

仙田さんが抱っこひもカバーを作り始めたのは、6年前。当時、子どもは小さく、夫も単身赴任中だったため、仙田さんは外で働きたくても、働けませんでした。

そこで、5万円を元手に、自宅で一人でも作れる抱っこひもカバーをネット販売する会社を起業。

仙田さん:
「まぁ(月に)10万円も稼げたらいいやと思ってスタートしたんですが、半年ぐらいで月に100万ぐらい売れるようになったんです」

薄田キャスター:「は~!半年で?」

1人では生産が間に合わず、30名のママをアルバイトで雇用し、初年度の売り上げは1500万円を記録!ところが…。

仙田さん:
「やっぱり他の会社、大手の会社さんとか、もちろん普通のお母さんとかも手作りで作るようになってきて、類似品がすごく増えてきましたね。やっぱり売り上げの方は落ちてくる時期もありました」

■大手に出来ない「面倒くさいこと」を

1つ3000円ほどのルカコに対し、他社の類似品は中国の工場で大量生産しているため、半額以下。そこで、仙田さんがとった戦略は…。

仙田さん:
「今までやってきたことを丁寧にしようということで、大手さんができないこと、面倒くさいことをやって行こうと思いました。」

面倒くさいこととは、一体?実際に抱っこひもカバーを作っている現場にお邪魔してみると…。

薄田アナ:
「ここで作ってるんですか?」

仙田さん:
「そうですね、すべてここでママたちが作ってくれていて、ママの気持ちがすごくこもっていて、丁寧に時間をかけて作っているので、そこに価値があるのかなと思っています」

従業員全員が主婦の強みを生かし、ルカコは手作りで応戦!柄は100種類以上に上ります。さらに…。

仙田さん:
「お客さんからお問い合わせで、わかりやすく写真とか動画で送って、一人一人対応してる感じですね。『LINE接客』です」

社長の仙田さん自ら、1日30人から50人とSNSで接客。こうした手間暇をかける戦略が功を奏し、今期の売り上げは過去最高を達成する見込みです。

仙田さん:
「自分の困りごと解決はみんな、お母さんの解決になるなと思っていて、困りごと解決を1つ1つできるような会社になりたいなと思っています」

同じママだからこそ一緒に解決したい…。そんな温かい想いが会社の成長を支えていました。


(関西テレビ8月28日放送『報道ランナー』内「なるほど!ちまたのケーザイ学」より)

最終更新:9/1(土) 14:00
関西テレビ

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