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宜野湾市長選 立候補予定者に聞く 松川氏、仲西氏

9/2(日) 10:24配信

琉球新報

 【宜野湾】9月30日投開票の宜野湾市長選まで、残り1カ月を切った。立候補を表明している市副市長の松川正則氏(64)=自民、公明推薦=と県高校PTA連合会前会長で会社役員の仲西春雅氏(57)に、出馬の決意や重点政策を聞いた。
 (聞き手 長嶺真輝)


◆松川正則氏/普天間解決が最優先

 ―出馬を決めた理由は。

 「佐喜真淳前市長と一緒にやってきたこの6年半で、宜野湾市は大きく変わった。西普天間住宅地区や市道11号、普天間門前町構想など、新しい事業にも取り組もうとしている。種がまかれた多くの事業をここで止めるわけにはいかない。これらを引き継ぎ、花を咲かせたい。市内27団体から全会一致という形で要請があり、出馬を決意した」

 ―米軍普天間飛行場問題についての考え方は。

 「街のど真ん中に世界一危険と言われる飛行場がある。危険性、騒音は街づくり、経済振興にとって大きな阻害要因だ。ただ閉鎖、返還は一首長だけでは無理な面もある。SACO合意から22年も動かず、現県政になってからはスムーズな議論もできていない。負担軽減推進会議も早めに会議を持つよう求めたい。辺野古移設については、飛行場を抱える唯一の市として、こちらから移設先について発信するのは厳しい。ただ宜野湾としては飛行場の危険性は誰しもが認めるところだ。政府、県に一日も早い閉鎖、返還を訴えたい」

 ―選挙の争点は。

 「市内では9万8千人の市民が生活を営んでいる。生活の基盤づくりをしたい。企業の育成を行い、そこに雇用が生まれる。企業が元気になれば経済効果が出て、税収につながる。それを福祉、子育て支援、貧困問題の解決策に活用していきたい。市民一人一人の声に耳を傾けながら、政策に取り入れたい」

 ―重点政策・公約は。

 「一番に取り組む課題は普天間飛行場問題だが、他にも市にはさまざまな課題が山積みだ。待機児童はかなり解消されたが、今度は学童クラブの受け皿が厳しい。西海岸地域で田芋の振興をしながら、区画整理で市街地整備を進め、発展につなげる。防衛省の補助や一括交付金を活用し、市民に還元したい」

 ―大切にしている言葉、自身の信条は。

 「僕の前に道は無い、僕の後に道ができるという言葉だ。自分で道を切り開くチャレンジ精神を持ち続けたい。また公平、誠実をモットーに行政を行いたい」
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 まつがわ・まさのり 1953年9月20日生まれ、市野嵩出身。琉球大短期大学部卒。73年4月に市役所に入庁後、秘書広報係長や市議会事務局長を経て、2012年3月から市副市長。




 

◆仲西春雅氏/基地なくし教育に力

 ―出馬を決めた理由は。

 「宜野湾市の教育環境に対する危機感だ。昨年、保育園と小学校に米軍ヘリの部品や窓が落ちた事件があった。その問題に対し、市長や教育委員会の本気度が伝わっておらず、教育行政を政治から変えないといけないと思った。市は経済振興や基地の跡地利用などさまざまな問題を抱えている。しかし6年間の佐喜真市政で目に見える成果がほとんどない。チェンジが必要だ。人ごとにせず、市民と共にしっかり問題に取り組みたい。翁長知事の遺志を継承し『建白書』の理念を実現する」

 ―米軍普天間飛行場問題についての考え方は。

 「政府は辺野古新基地建設が唯一の解決策と言っているが、米軍は代替施設が完成しないと普天間は使い続けると言っている。完成まで8~10年かかると言われる新基地建設で、その間も子どもを危険にさらすことは許されない。普天間の運用停止と辺野古新基地建設を切り離し、2019年2月の運用停止を強く求める。辺野古に新基地を造る必要性も全くない」

 ―選挙の争点は。

 「相手候補が継承する佐喜真前市政は辺野古移設について『否定できない』としていた。この部分が違う。日本政府が(他国に)圧力をかけて、話し合いをしないことが問題だ。基地の必要性をなくす外交こそが本来の国防の在り方だ」

 ―重点政策・公約は。

 「教育環境の改善と経済振興だ。教育では不登校やいじめ、その裏には貧困という大きな問題もある。やることが多い先生の働き方も考えながら、学校現場での対応をしっかりやりたい。経済振興を一番阻害しているのは基地だ。基地をなくし、跡地利用を進めることで、誇りある豊かな社会をつくる」

 ―大切にしている言葉、自身の信条は。

 「まくとぅそーけー、なんくるないさ。正しく誠実に生きていれば、物事はどうにかなるよね、ということ。でも今の政治家を見ていて思うが、この『まくとぅ』が抜けている。政治を身近にし、市民のための政治をしたい」

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 なかにし・はるまさ 1961年6月26日生まれ、浦添市出身。宜野湾市志真志在住。興南高卒。県高校安全振興会理事長。2014年から県高校PTA連合会会長を2期4年間務めた。

琉球新報社

最終更新:9/4(火) 19:45
琉球新報

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