ここから本文です

世界のトップが乗るクルマとは 防弾はあたりまえ、国の威信もかかる公用車たち

9/2(日) 14:10配信

乗りものニュース

選び抜かれた、いわば究極のVIPカー

 古今東西、一国のトップともなると、身辺警護と威厳の両方を保つため、移動に際しても特別仕様のクルマを用いることが多くなります。首脳会談やサミット、国際会議のオフショットなどでちらりと映像に映る各国トップの公用車は、それぞれ、さまざまな理由から選び抜かれた車両なのです。世界的なトップたちのクルマを見てみましょう。

【写真】8800万円(税込)也、「メルセデス・マイバッハS600プルマン」のインテリア

動く要塞 アメリカ大統領専用車「ビースト」

 世界一有名な公用車ともいえるのが、トランプ米大統領の大統領専用車「ビースト」でしょう。GM(ゼネラルモーターズ)「キャデラック」の特別仕様で、大統領専用機「エアフォース・ワン」になぞらえて「キャデラック・ワン」とも呼ばれています。

 すごいのはその防御能力。全ての窓はポリカーボネート5層構造で、厚さは約13cm、シャシーもセラミックなどの複合装甲で同じく13cmほどあり、至近距離で爆弾が爆発しても耐えられる構造だといいます。扉を閉めれば、室内は外気から完全に遮断され、化学兵器や生物兵器などによる攻撃にも耐えられるようになっているそうです。

 トランク内には酸素タンク、フロントグリルには暗視スコープとレーダー、そしてケブラー繊維で強化された特殊なタイヤは、パンクした状態でも100km以上の走行が可能だといいますから、ちょっとした軍用装甲車は裸足で逃げ出すレベルだといえるでしょう。

 1台約17億円。これをアメリカは12台保有しているそうです。

ロシア経済の起爆剤に? 国を挙げた大統領専用車製造

 アメリカの永遠のライバルといえばロシアですが、そのロシアのトップ、プーチン大統領は2018年5月、4度目の大統領就任演説ののち、あるモノを初公開しました。それが、一大プロジェクトで開発された国産大統領専用車です。

 この大統領専用車は、「コルテージ」というロシア製政府専用車製造プロジェクトのもとで、2013年から研究・開発が行われたといいます。プーチン大統領は、今までドイツ車であるメルセデス・ベンツの最高級リムジン、「メルセデス・マイバッハS600プルマン」の装甲仕様車両を大統領専用車として使用してきましたが、ここにきて国産車へ乗り換え、その性能をアピールし始めました。

「この車両は必要なテストに合格し、国家元首にとって安全であることが証明された」という公式見解とともに、この車両の民間バージョンが売り出されることも発表され、ロシア国産車の市場はこれから活気を帯びてきそうです。

1/2ページ

あなたにおすすめの記事

Yahoo!ニュースからのお知らせ