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コーヒー出前サービスが活況の中国、1杯の配達時間と価格は? スタバも参入へ

9/2(日) 13:15配信

東方新報

【東方新報】中国でコーヒーの出前サービスの需要が拡大しており、起業家が注目している。スターバックス(Starbucks)などコーヒーチェーン大手も次々とデリバリーサービスを開始し、マクドナルド(McDonald's)やコンビニチェーンも参入し始めている。

 コーヒー1杯を出前で注文したら、どれくらいの時間で届くのか、試してみた。

 注文してからコーヒーが届けられるまでの時間は、平均で約40分。注文先店舗の距離、店舗内の客の来店状況、配達者の地理上の熟知度などの要素に関係している。

 ■注文は大部分が「美団」などの出前アプリから

 スターバックスは現時点では公式の出前サービス用アプリを開設しておらず、出前アプリの餓了麼(Ele.me)や美団(Meituan)が提供する「スターバックス代理購入サービス」が使われている。

 瑞幸珈琲(Luckin coffee)は自社専門のデリバリーアプリを利用時にインストールしなければならない点が、消費者には面倒に感じられる人がいるかもしれない。

 コーヒーデリバリーに特化する連珈琲(Coffee Box)は、微信(ウィーチャット、WeChat)公式などから注文でき、操作も簡単だ。マクドナルドが運営するマックカフェ(McCafe)や中国大手コンビニチェーンの「全時便利店」出前アプリから注文できる。

 ■配達費が高いのはマックカフェ

 スターバックスコーヒーの配達費は、同社とは直接関係のない非公式業者もコーヒーを配達している場合もあるため、一回の注文につき5~6元(約80~97円)とまちまちだ。

 コーヒーデリバリーに特化している点を売りにする連珈琲では、一回の注文につき5元(約80円)の配達費がかかる。同様にマックカフェでは9元(約146円)、全時便利店は店舗により3~6元(約48~97円)とそれぞれ異なる。

 また、運送会社の順豊速運(SFエクスプレス、SF Express)の速達専門の配達員がコーヒーを届ける店もある。瑞幸珈琲で、注文の合計額が35元(約570円)以上から配達費が無料だ。同社の一般的なコーヒーの値段が1杯約27元(約439円)なので、コーヒーを2杯か、コーヒー1杯とサイドメニューの注文で配達費は無料となる。

 ■配達時間に最も時間を要したのはスタバ

 スターバックスのコーヒーの出前は、注文サイト上では「平均配達時間は38分」と表示されていたが、実際には50分かかった。店舗が遠かったことが原因だと思われる。

 瑞幸珈琲は25分と早かったが、配達先が一定の距離を越えてしまうと「配達範囲外」と表示されるなど、配達可能範囲が狭い。

このほか、連珈琲が35分、マックカフェはサイドメニューと一緒に注文して40分、コンビニの全時便利店は30分かかった。

 コーヒーの出前サービスを行う各社は、配達時間のさらなる短縮化を宣言している。

 ■スタバのデリバリー市場正式参入が与える影響は

 スターバックスは8月初め、阿里巴巴(アリババ、Alibaba)傘下の餓了麼と業務提携を正式に締結。9月から本格的なデリバリー業務を始動させると発表した。

 スターバックスの出前への参入は、中国内のコーヒーデリバリー市場にどのような変化をもたらすのだろうか。同社は従来、「代理購入」というさまざまな配達業者に委託する形式でコーヒーを配達していた。現在、代理販売店の数は100店舗以上で月間の注文数は最高で5000件に上り、平均では2000件以上の注文がある。

 中国の食品産業アナリストの朱丹蓬(Zhu Danpeng)氏は、「高いブランド価値を持つスターバックスがデリバリーに参入することになれば、瑞幸珈琲や連珈琲などの競合他社との衝突は避けられない。しかし、産業全体や消費者側の視点から見れば、業界にとっては間違いなく良いこと。今後の中国のコーヒー業界全体にも大きな影響を与えることにもなるだろう」と話している。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:9/2(日) 13:15
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