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アップルiPhone 5cリベンジか

9/4(火) 9:00配信

アスキー

アップルが米国時間9月12日にスペシャルイベントを開催。会場の都合を考えると、iPhoneとAppleWatchを中心とした製品発表にとどまりそうだ。

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今年のiPhoneは3種類とみられる
 
 アップルは米国時間8月30日午前9時に、プレス向けにスペシャルイベントの招待状を発送しました。9月12日10時より、カリフォルニア州クパティーノにあるApple Park内のSteve Jobs Theaterでのイベントが案内されています。
 
 イベントの招待状は黒い背景にゴールドの文字で書かれていました。今年のイラストは文字と同じゴールドで描かれたApple Park。イラストのTシャツやトートバッグは、昨年11月から一般公開されたApple Park Visitor CenterのApple Storeで購入することができます。
 
 もちろん印刷の都合はありますが、このゴールドの色はかなりシックな部類です。昨年のiPhone 8、iPhone 8 Plusのゴールドは、ピンクとも取れるような色味で、しかもiPhone Xにはゴールドがうわさされていながら、結局シルバーとスペースグレーしか用意されませんでした。
 
 新しいiPhoneシリーズについても、これまでと色味の違うゴールドが用意されることになるのかどうか、注目です。多色展開が期待される6.1インチの液晶モデルに、シックなゴールドが設定されるのかもしれません。
 
Gather roundとは
 続いて、コピーです。昨年は「Let's Meet at Our Place」というコピーが招待状に添えられていました。Appleの新しい本社であるApple Parkでの初めての開催となった2017年9月のスペシャルイベントにふさわしいタイトルと言えます。
 
 今回のコピーは「Gather round」。
 
 一般的には周りに集まる、寄せ集める、といった意味合いで使われます。前回のように、世界中のプレスをApple Parkに集める、というまっすぐな解釈をすることができます。そうでなければ、どんな示唆を読み取ることができるでしょうか。
 
 たとえば、キャンプファイヤーの周りを取り囲むときにもこのフレーズを使ったりしますが、真っ先に浮かんだのは、「Yum.」のキャッチコピーで知られるカラフルなiMacの広告でした。
 
 検索すると、eBayで販売されている1999年のiMacの広告を発見することができました。こんなアートワークや展示で、新型iPhoneが紹介されると、なんとなく「Gather round」が伏線になるのかもしれない、というわけです。
 
iPhone 5cのリベンジ
 今年は有機ELディスプレイ搭載のiPhone X、iPhone Xの大型版とともに、6.1インチ液晶ディスプレイを備えた多色展開のポップなiPhoneの登場が期待されています。そのため前述のような「Yum.」ポスターを思い浮かべたわけですが、iPhoneも多色展開の経験がありました。
 
 2013年にiPhone 5sを登場させた際、iPhone 5と同等の性能のiPhone 5cを用意しました。精巧に平面が作られたプラスティックのボディとカラフルな5色展開で登場しましたが、性能が高いiPhone 5sに人気が集まり、注目を集めきれませんでした。
 
 しかしこのとき、新モデルとして2機種を発売する体制を確立し、翌年から毎年、4.7インチ、5.5インチの2種類のiPhoneを発売してきました。そして昨年、これまでの2つのサイズのiPhoneに加え、3種類目のiPhone Xを発売。2018年は3種類のiPhoneを発売する体制を継続することになると考えられます。
 
 MACお宝鑑定団Blogによると、液晶ディスプレイモデルのiPhoneは白、黒、金、黄、橙、青の6色展開になると期待されています。背面は引き続き、ワイヤレス充電への対応のためにガラスとなることから、原色のかなりはっきりとした色味のポップなラインアップになることが予測されます。
 
 昨年は、iPhone 8にもiPhone XにもA11 Bionicを搭載して性能差を作らず、iPhone 8シリーズも好調さを保っています。
 
 2018年モデルのiPhoneも、プロセッサなどの性能差は作らず、画面のサイズやテクノロジー、カメラなどの差異にとどめて、スタイルや色の好みに合わせてiPhoneを選べるようなラインアップを作ってくるのでは、と考えられます。
 
そんなにたくさんの新製品が出ないかも、と思いはじめた理由
 そして最後に、昨年のSteve Jobs Theaterで開催したイベントを取材した際のビデオを用意しました。まずは、Apple Park Visitor Centerからレセプションを通過して、シアターまでの道のりのビデオ。
 
 
https://www.youtube.com/watch?v=-OXi8XNH4Ck
 
 続いて、ロビーからシアターへ下って、最後列を確保したときのビデオです。
 
 
https://www.youtube.com/watch?v=h1p79DQK4P4
 
 このビデオの4分以降の部分を見ると、シアターのフロアの広報に巨大な壁で仕切られたスペースがあります。イベント終了後に、この壁が解放され、タッチアンドトライコーナーが現れる仕組みになっています。
 
 展示台が3つあり、iPhone 3モデル、Apple Watchに触れられるようになっていますが、取材をしていて、適度なスペースとデモ機の台数だった、という印象でした。逆に、これ以上製品が増えると、取材体験としてはかなり低下してしまうのではないか、と思いました。
 
 まだ見ぬ新たなギミックが隠れているのか、あるいはiPhoneとApple Watchを中心としたイベントにとどめるのか、2週間後のお楽しみということになります。
 
筆者紹介――松村太郎
 
 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。
 
公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura
 
文● 松村太郎 @taromatsumura

最終更新:9/17(月) 1:46
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