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巨人・岡本が後輩のU18侍に金言

9/4(火) 16:45配信

東スポWeb

 巨人の若き主砲から後輩侍に金言だ。岡本和真内野手(22)が3日、宮崎で開幕した「第12回BFA U18アジア野球選手権大会」に出場中の高校日本代表メンバーへ自身の経験をもとにエールを送った。今や伝統球団の4番に座る男も、かつては同じ舞台で名を売った。18歳の岡本少年は当時何を得て、プロへの道を切り開いたのか。

 金沢の空に舞い上がった打球が、次々に外野スタンド場外へと吸い込まれていった。圧巻のフリー打撃の主は岡本だ。名古屋から移動したこの日は、午後から石川県立野球場で指名練習に志願の参加。本人は「(球場が)ちっちゃいんで」と謙遜したが、由伸監督ら首脳陣はほれぼれしながら、岡本の打球の行方を見守った。

 2勝1分けで終えた中日3連戦では、2本塁打を含む13打数8安打、9打点の大暴れ。チームへの貢献度の高さから、指揮官はこの日も「今のあいつには(指名練習への参加を)自分で選ぶ権利がある」と異例の“ベテラン特権”を与えたほど。岡本は「一番年下なんで、休むなんて…」と照れ笑いしたが、今や主砲の働きに文句を付けるものは誰もいない。

 プロ入り3年間で通算1本塁打だった男は、ここまで全124試合にスタメン出場し、打率3割1分5厘、28本塁打、89打点。22歳シーズンではプロ野球史上初となる「3割、30本塁打、100打点」も射程に捉える。達成すれば快挙だが、そんな壁も今は低く見えてしまうから不思議だ。「由伸監督も岡本の成長速度には舌を巻きつつ「じゃあ、残り試合で2本打てばいいのかって。こっちとしてはそれじゃ困るよね」と笑ってハードルを上げた。

 そんな岡本も4年前は、現在宮崎で奮闘中の高校侍たちと同じ舞台に立っていた。奈良・智弁学園の主砲として出場した2014年の甲子園は初戦で散ったが、大会後に高校日本代表に選出され、タイで行われた「第10回BFA U18アジア選手権」に出場。4番として準優勝に貢献し、スカウトの高評価を得て巨人からドラフト1位指名を勝ち取った。

 ただ高校球児にとっては甲子園こそ至高の舞台。18歳の岡本もアジア選手権への参加には「正直、まだ試合をしなくちゃいけないのか」と当初は感じていたという。だが他校のライバルと交流を深め、高い技術や意識に触れた経験は「無駄にならなかった」と話す。

 最大の違いは、バットが金属から木製に変わること。岡本は「高校生の打者にとって木のバットで真剣勝負する経験はほとんどないですから、プロへ行く前に経験させてもらったことはその後につながったとは思います。根尾君(大阪桐蔭)や藤原君(同)たちにとってもきっとそうでしょう」と話した。

 また後にプロ入りする同年代投手のレベルを間近に感じられたことも収穫だったという。「僕らのときは高橋光成(現西武)もいましたしね。彼らと話せたことは大きかったです」。“岡本世代”からは高橋光のほか日本ハム・浅間ら7人が高卒でプロの門をくぐった。

 もちろん、あのスター候補へもエールを送る。「吉田君(金足農)も、あの直球はエグいですよ。あれはなかなか打てない。球質がとにかくいいですから。体を壊さず頑張ってほしいですね」。プロ入り3年間は雌伏の時期を過ごしたとはいえ、22歳にして巨人の4番を堂々張る男の言葉は、2018年の高校侍たちにも重く響くはずだ。

最終更新:9/4(火) 16:48
東スポWeb

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