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ブラジル国立博物館で大規模火災、「予見された悲劇」との指摘も

9/4(火) 13:24配信

ロイター

[リオデジャネイロ 3日 ロイター] - ブラジル国立博物館で2日に発生した大規模火災について、館内にはスプリンクラー設備がなく、財政面でも冷遇されていたことから、火災は「予見された悲劇」だったとの怒りが国民の間に広がっている。

テレビ中継には、抗議の入館を試みる人たちに警察が催涙ガスを発射する様子が映されている。その後警察は、博物館付近への立ち入りを許可した。

レイタオ文化相はエスタド・デ・サンパウロ紙に対し、火災は電気のショートか、もしくは紙製の手作りの熱気球が屋根に落下したことが原因の公算が大きいと語った。ブラジルには熱気球を飛ばす伝統があり、しばしば火災の原因となっている。

リオデジャネイロの消防担当者は、現場に消防が到着した際、博物館外の消火栓が故障しており、近くの湖からトラックで水を運んだと証言した。

博物館のルイス・ドゥアルデ副館長はグロボテレビに対し、博物館は歴代の政権に無視されてきたと訴えた。副館長によると、6月に発表されたブラジル国立経済社会開発銀行(BNDES)からの2160万レアル(約5億8000万円)の融資には、皮肉にも近代的な防火設備の装備が盛り込まれていた。

ソアレス教育相は記者団に、施設の再建と収蔵品の復元のため、連邦政府は1500万レアルを2段階に分けて拠出すると述べた。また国際的な支援も求めていくとし、すでに国連教育科学文化機関(UNESCO)と協議に入っていると説明した。

連邦大学のレナト・ロドリゲス・カブラル教員は、「これは予見された悲劇」と指摘。「歴代の政権は資金を提供してこなかった。インフラ投資をしてこなかった」と糾弾した。

最終更新:9/4(火) 14:14
ロイター