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<北朝鮮内部>平壌を封鎖し人と車両を全面遮断 建国記念日前に特別警備に突入

9/4(火) 5:10配信

アジアプレス・ネットワーク

◆人と車両の平壌に入りを遮断

9月9日の建国記念日に向けて、1日から全国で特別警備体制が敷かれていることが分かった。行事が集中する平壌入りが禁止され、中国との国境でも警戒が強まっている。(カン・ジウォン)

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北朝鮮内部の複数の取材協力者が3日に伝て来たところによると、平壌に向かう通行証(旅行証)の発給が全面中断され、人と車両の平壌に入りが遮断された。鉄道、道路の検問所で検査を徹底しているという。

そのため、平壌に籍を置く人と車両以外は検問を通過できず、荷物の流通もほぼ止まっている。商売人たちは、平壌近郊の南浦(ナンポ)、平城(ピョンソン)などに物資を送り、平壌の車両に受け取りに来させているが、「特別警備期間中は下手に動かないようにしている」という。

◆警察が民家を捜索

中国との国境地帯も厳戒態勢が敷かれているとして、北部両江道(リャンガンド)の取材協力者は次のように伝えてきた。

「中国との国境では警備隊の巡察回数を大幅に増やし、軍人たちは部隊からの外出が禁じられた。国境都市では保安(警察)と保衛(秘密警察)の要員が、民家に捜索に入り許可証を持たない市外の人間を検挙している」

祝日の9月9日は、例年、全住民対象にコメや酒などの「特別配給」が行われるが、今年は3日の時点でなんの知らせもないという。国際社会から制裁を受けている北朝鮮では、今年に入って経済悪化が深刻化しており、「特別配給」が見送られる可能性もある。

特別警備は15日まで続くと当局は住民に説明している。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と中国の習近平国家主席の訪朝は、建国記念日後になると見られており、特別警備期間が長いことと関連している可能性がある。