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イニエスタにトーレスも加入したW杯後のJリーグ 夏の移籍に成功したのはどこだ?

9/4(火) 18:10配信

VICTORY

スペイン代表で世界制覇を成し遂げたアンドレス・イニエスタとフェルナンド・トーレスら、ビッグネームの加入もあり、盛り上がりを見せているJリーグ。彼らの加入があったように、今夏の移籍市場は例年になく活発だった。同時に今夏の移籍市場には、あるトレンドがあった。シーズン中の補強は主に狙いどおりの結果が出なかったチームが行うことが多いが、夏の移籍を成功させているのはどこだろうか。(文=池田敏明)

イニエスタ効果でチケット完売続出の神戸

今夏のJ1移籍市場は例年になく活況だった。ロシア・ワールドカップ開催に伴って2カ月ほどの中断期間があり、チームに修正を加える時間が比較的長く取れたことが大きく影響したと考えられる。それぞれの目標を達成するため、あるいは苦境から抜け出すために大量補強を敢行したクラブもあれば、誰もが驚くビッグネームを迎え入れたクラブもある。また、今年はJ2クラブからJ1クラブへ“個人昇格”を果たし、すぐに戦力となって活躍するケースも目立つ。

大型補強をしたクラブの代表格は名古屋グランパスだろう。開幕前にも大補強を実施したが、前半戦はまさかの低迷。そこで中断期間中に金井貢史(←横浜F・マリノス)、丸山祐市(←FC東京)、中谷進之介(←柏レイソル)、エドゥアルド・ネット(←川崎フロンターレ)とJ1クラブの主力級の選手を次々に獲得して主力に据えると、前半戦の不振が嘘のように復調。J2松本山雅から獲得した前田直輝、JFA・Jリーグ特別指定選手として合流した相馬勇紀(早稲田大学)も好パフォーマンスを見せ、快進撃を支えている。

ヴィッセル神戸とサガン鳥栖は、大型補強を敢行し、なおかつビッグネームを加えて話題を呼んだ。神戸はバルセロナからアンドレス・イニエスタ、鳥栖はアトレティコ・マドリーからフェルナンド・トーレスと、いずれもスペイン代表の主力級だった選手を迎え入れることに成功し、世界中に衝撃を与えた。最近はピークを過ぎた選手が中東や中国、MLSに移籍して“最後のひと稼ぎ”をするのが主流となっており、大物プレーヤーはなかなかJリーグに目を向けてくれなかった。それだけに、2010年南アフリカW杯の優勝メンバーである二人の加入は、日本のサッカーファンを大いに喜ばせた。神戸にとっては、昨年夏に加入した元ドイツ代表のルーカス・ポドルスキ(彼は2014年ブラジルW杯の優勝メンバーだ)に続く2年連続のビッグネーム獲得。イニエスタとポドルスキがそろう陣容のインパクトは計り知れず、神戸の試合はチケット完売が続出している。第21節のジュビロ磐田戦では、ポドルスキのラストパスを反転しながら受けたイニエスタが、最後はGKもかわしてゴールを決めるというシーンを披露し、改めてワールドクラスの能力を見せつけた。

神戸はイニエスタだけでなく、現役カタール代表DFのアフメド・ヤセル、ガンバ大阪の長身FW長沢駿、J2から古橋亨梧(←FC岐阜)と大崎玲央(←徳島ヴォルティス)と、合計5人を補強。いずれも加入後すぐに出場機会を得ており、チームスタイルに合った効果的な補強だったことがうかがえる。一方で余剰気味だった9人を放出しており、陣容のスリム化を図りながら、充実化にも成功したと言える。

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最終更新:9/4(火) 19:03
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