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“賢さん”へ思いはせ 下ノ畑に白菜定植【岩手】

9/4(火) 16:32配信

岩手日日新聞社

 花巻市の宮沢賢治「下の畑」保存会(菅野将勝会長)による白菜の定植活動は3日、同市桜町にある宮沢賢治自耕の地「下ノ畑」で行われた。南城、笹間二の両小学校の児童が約600本の苗を植え、農耕にいそしんだ郷土の先人に思いをはせた。

 賢治詩碑近くの北上川河川敷に広がる「下ノ畑」(広さ約2500平方メートル)は、賢治が教師退職後に開墾し、トマトや白菜、アスパラガスなど当時珍しい野菜を栽培した場所。作業には畑の管理や耕作に取り組む同保存会のほか、南城小5年生62人、笹間二小1~6年生17人が参加した。

 苗は活動に協力する明成高校(仙台市)の調理科1年生が授業で育てたもので、品種は「松島純二号」。苗植えに先立ち、同高の高橋信壮教諭(44)が南城小を訪れ、白菜のルーツや賢治との関わりなどを解説した。笹間二小では8月に同様の授業が行われ、その時に種をまいた白菜の苗も合わせて植え付けた。

 高橋教諭は「食べ物を通してみんなの思いが一つになる。これが賢治さんが願っていたことだと思う」と呼び掛け、植え方を指導。畑に入った子供たちは葉が土の上に出るように50センチ間隔の穴に苗を入れ、一つ一つ丁寧に土をかぶせた。

 白菜は11月中旬に収穫して給食などで味わう予定で、笹間二小6年の高橋寿佳さんは「去年も作業したのですらすらできた。甘くて大きい白菜になってほしい」と期待。菅野会長(79)は「(賢治が)実際に農業をした場所で本人になったつもりで作業を行い、収穫したものを食べることにロマンがある」と話していた。

最終更新:9/4(火) 16:32
岩手日日新聞社

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