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甘美な音色、観客堪能 「松本ピアノ」20回目公演 /君津

9/5(水) 10:25配信

千葉日報オンライン

 千葉県君津市常代出身の松本新吉(1865~1941年)が生んだ「松本ピアノ」を使ったコンサートの第20回記念公演が、同市三直の市民文化ホールで開かれた。来場した約230人が甘美な音色に酔いしれ、節目の公演を祝福した。

 松本ピアノは、松本新吉が明治時代に創業したピアノ製造メーカー。戦前は「ヤマハ」などと並び国内三大ピアノ・メーカーに数えられ、2007年に八重原工場が閉鎖するまで「スイート・トーン」と称される音色を世に送り出した。

 このピアノを使ったコンサート「Stage on Stage」は、松本ピアノ・オルガン保存会などが年3回開催。より近くで演奏を聴いてもらおうと、ホールのステージ上に150席を用意する。

 20回目の今回は一般席も開放し、1937年ごろに製造され、3代目の新一さんが修復したピアノを使った。新一さんの妻、衣子さんがソプラノとして出演、国立音楽大講師の榎本潤さんがピアノを奏でた。

 観客の拍手に感謝した衣子さんは「このホールの奈落には10台以上の松本ピアノが保管されているが、展示するような場所がない。そうした施設ができるのが私の夢」と願った。

 同会の篠宮則子さんは「支援してくれるお客様のおかげで20回目を迎えられた。今後も継続していきたい」と話した。次回は来年1月にチェロとの競演を予定している。

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