ここから本文です

トランプ大統領の宿敵 捕虜からヒーローになった男ジョン・マケイン

9/5(水) 18:40配信

FNN PRIME

「マケイン氏はヒーロー、トランプ大統領は卑怯者」

男性の声が、ワシントンの連邦議会議事堂前の広場に響き渡った。
8月31日は、脳腫瘍で亡くなったマケイン上院議員の追悼式が議事堂で行われ一般参列が許され、多くの市民が集まっていた。

(画像)英雄の死を悼み長い行列が続く議事堂周辺

ニュージャージー州から来たレグロットさん67歳は、定年を迎え年金生活を送っているが、居てもたってもいられず、手作りのプラカードをもって駆け付けたという。「マケイン氏は英雄と呼ばれるべきだ、トランプ大統領とは違う。トランプ大統領は卑怯者以外の何者でもない。それを言いたくて来た」

ベトナム戦争で捕虜となり、生還したマケイン氏は「アメリカの英雄」と呼ばれてきた。
しかし、自らの政治姿勢を批判するマケイン氏をトランプ大統領は 「つかまって捕虜になったのだから英雄なんかじゃない」とこき下ろした。 マケイン氏ほどの大物政治家が亡くなった場合、大統領が功績などを称える長文の弔辞を発表するのが通例だが、マケイン氏死去の一報が駆け巡った25日、トランプ大統領はツイッターで短く死を悼んだだけだった。

「党派を超えて国を一つに」

連邦議会議事堂で追悼式典を行う栄誉を受けたのはジョン・F・ケネディ元大統領を含めこれまで30人だけ。マケイン氏は31人目となった。

午後1時から始まった一般参列は夜8時まで行われたが、議事堂周辺にできた行列は途切れることはなかった。
行列の中には、ケンタッキー州から17時間車を運転して駆け付けたという女性もいた、退役兵だが軍服を着て正装していた。 「マケイン氏は二極化するアメリカにあって、考えの違いを超えて、党派を超えて国を一つにしようと努力した立派な人だった」

”王族の葬儀”のような報道ぶり

マケイン氏が8月25日に悪性の脳腫瘍で亡くなるとアメリカのテレビ各局はマケイン報道一色になった。一連の追悼イベントが1週間続いたがその様子は中継で伝えられ、さながら王族の葬儀のような手厚い報道ぶりに驚かされた。

アリゾナ州で葬儀が行われた後、棺は空路ワシントンに運ばれたが CNNは霊柩車がアリゾナの空港まで向かう様子をヘリで追跡、空撮による中継は、棺を乗せた専用機が空のかなたに見えなくなるまで実況を交えて報じられた。途中、女性アナウンサーが感極まって言葉に詰まる場面もあった。この様なマケイン氏に対する熱狂ぶりは、党派を超えアメリカを一つにしようと尽力したマケイン氏への高い評価と、分断されたアメリカの現状がそれだけ深刻だという事の物語っているのかもしれない。

1/2ページ

最終更新:9/5(水) 18:40
FNN PRIME