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工場稼働せず、なくなく生乳廃棄 停電に苦悩する酪農基地 北海道・十勝地方

9/6(木) 19:20配信

十勝毎日新聞 電子版

 北海道胆振東部地震に伴う停電で、乳業メーカーなどの加工設備が稼働せず、十勝地方の酪農現場では搾った生乳を廃棄する作業が行われている。乳牛の乳房の炎症を防ぐため搾乳を止めるわけにはいかず、全国有数の酪農地帯で生産者が苦悩している。

 多くの乳牛は毎日朝と夕の2回搾乳する。通常は集荷されて乳業メーカーに運ばれるが、今回の停電で工場も稼働していないため、受け入れがストップ。生乳の行き先がなくなっている。

 約80頭を飼育する帯広畜産大学では、6日朝から生乳を捨て、ふん尿とともに堆肥にしている。非常用の発電設備もないため、搾乳用機械も動かせない。教員や学生が15人ほどで手作業で搾らざるを得ない状況だ。しゃがんだままの搾乳作業が2、3時間続き、「腰がいたい」との声も上がる。

 同大学畜産フィールド科学センターの木田克弥センター長(62)は「手塩にかけた生産物を捨てるのはもったいない。このままではコストだけがかかる一方。早期復旧をひたすら祈るだけだ」と話していた。

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