ここから本文です

沖縄をめぐる止まらない「デマ」 知事選への影響を防ぐことはできるのか

2018/9/7(金) 6:01配信

BuzzFeed Japan

翁長雄志知事の死去に伴う沖縄県知事選が9月13日に告示される。日米安保の要として、米軍基地を押しつけられた沖縄。基地問題が大きな論点となるなか、ネット上では候補者をめぐる不確かな情報が流れ始めている。【BuzzFeed Japan / 籏智広太】

【写真】あの時、島は戦火にのまれた。米兵が見た「沖縄戦」カラーで振り返る

いわゆる「フェイクニュース」や「デマ」は人々の分断を深め、健全な民主主義を妨げる。これらと戦うため、メディアによるファクトチェックが始まる。

沖縄をめぐるデマは、ずっと拡散されてきた

沖縄をめぐっては、かねてからインターネット上に「バッシング」にも近い、根拠なき情報が広がっている。

「沖縄は基地で食べている」「もともと基地があった周りに人が住み始めた」などという古典的なデマの他、基地に反対する人たちに対して「反日」「外国人」「雇われている」などと根拠なく中傷する内容も少なくはない。

たとえば2017年末には、宜野湾市で相次いで起きた米軍ヘリをめぐるトラブルについて、ネット上で「自作自演」などという声があがり、まとめサイトなどに掲載されたことで拡散した。

被害にあった保育園や小学校に「やらせだ」「文句を言うな」などと誹謗中傷の電話がかかる事態にまで発展した。

メディアにも広がるデマ情報

こうした情報は近年、ネットに止まらず実社会にも広がっている。

作家の百田尚樹氏は2015年、自民党の国会議員向けの勉強会で「普天間基地は田んぼの中にあった。周りには何もない」と発言し、批判を浴びた。これはもちろん、誤った情報だ。

また、2017年にはTOKYO-MXTVの番組「ニュース女子」(制作・DHCテレビジョン)が、基地反対派は「日当をもらっている」「テロリスト」などと報じ、問題視された。

これはネット上に広がっていた情報と類似しており、十分な取材や確認なしに報じられたものだった。放送倫理・番組向上委員会(BPO)が「重大な放送倫理違反」と厳しく糾弾し、MX側はのちに謝罪した。

さらに2018年には産経新聞が、「沖縄の交通事故で米兵が日本人を救出し、後続車にはねられた」という自社の報道が誤りだったとして、お詫びしたうえで記事を削除した。

「沖縄2紙が報じないニュース」などと地元紙批判を交えて発信されていたこの記事の端緒は、やはりインターネットだった。

1/2ページ

最終更新:2018/9/7(金) 11:39
BuzzFeed Japan

こんな記事も読まれています

あなたにおすすめの記事