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大江千里に聞く「格好悪い振られ方」と大人の恋愛

2018/9/8(土) 12:13配信

BuzzFeed Japan

『格好悪いふられ方』の格好良さ

今だからわかるのですが、「さらけ出せる格好良さ」っていうのがあると思うんです。

例えば、英語に自信がなくても、カタコトであったとしても、誠実に心の内側をぶつけることができる格好良さってある。そういうのが、『格好悪いふられ方』に詰まってると思います。

僕の英語は「Your English is SENGLISH」って言われることがあるんです。普通の英語ではなく、センリのイングリッシュだって(笑)。

だから同じように「What type of jazz your music is?」って聞かれると、「Senri Jazz」と返すんです。「何それ?」と思われるかもしれませんが、僕は日本のポップスが混ざった「Senri jazz」しかできない。でも、アメリカのようなダイバーシティな社会では、そういうのがあると生き残っていけるんですよ。

「格好悪い」って序列があるから生まれる価値観だと思うんです。年収とか、地位とか、上手い下手とか。でも、今はその序列は崩れてはじめている。人によって何に価値基準を置くかがバラバラですからね。

思えば、僕自身、デビューしたての若い頃は、オリコン1位をとるのが夢で、ギラギラしていたのですが、『APOLLO(アポロ)』で1位になったときは「肩の荷が下りた」というのが一番でした。もちろん、嬉しかったのですが……ね。順位だけがすべてではない。

今、57歳で夢中になれるものがあって、30歳下の同級生とInstagramでいいね!を付けあったり、同世代と深酒をしたり。どちらがいいとか、そういうのはない。

ピアノの練習、ライブに家賃も払わなきゃ(笑)。今、毎日を少しでもいい思い出を作って、心から笑いあって、誰かと分け合って。1日あっという間に過ぎていっちゃう。「人生って何だろう?」とか「これから僕は、どこに行くんだろう?」と不安に悩む時間はない。60代はもっとキラキラしたいな。

こんなこと、昔は格好悪くて言えませんでしたけど。でも、それが人生の醍醐味だと思うようになってきました。

ラブソングも書きたいです。今だから掴める恋愛の煌めきってあると思うので。

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最終更新:2018/9/8(土) 12:13
BuzzFeed Japan

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