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二輪向けアジアで増産 北陸の製造業者 工場拡張や設備増強

9/8(土) 1:35配信

北國新聞社

 北陸の製造業者がアジアで二輪車向け部品の増産に動いている。アジアでは移動手段に二輪車を利用する生活習慣が根強く、人口増が著しい新興国で日系バイクメーカーの売り上げが好調を続けているためだ。各社は生産拠点の体制強化や設備増強を図り、旺盛な需要を取り込む。

 今期(2019年3月期)、アジアの工場で総額25億円を投資するのは大同工業(加賀市)だ。最大市場であるインドでは、来年2月の完工を目指し、約10億円を投資して工場を拡張する。日系メーカー向けの二輪車用チェーンの生産能力を2倍に引き上げ、排ガスの環境規制の厳格化に伴う低燃費用製品の需要増に対応する。

 昨年11月に製造子会社を設立したフィリピンでも、新たに生産設備を導入し、増産に対応していく方針である。

 ホンダやヤマハ、カワサキを顧客とする田中精密工業(富山市)は7月、ベトナム・ハノイ、タイ・ランプーン県の両工場でオートバイのエンジン、ミッション、シャシー部品のラインをフル稼働させ、増産に対応している。ベトナムやインドネシア向けを中心に供給しているという。

 同社の担当者は「自動車への切り替えがまだ十分進んでいないアジアの新興国では、依然として二輪車の人気は高い。車部品よりも単価は低いが、需要のとりこぼしがないよう体制を整備したい」と話す。

 富山県に生産開発拠点を置く日本カーバイド工業(東京)でも、中国や東南アジアで二輪車に貼るフィルムやエンブレムの受注が好調となっている。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)のまとめによると、東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国の2017年の二輪車販売台数は前年比0・9%増の1273万2822台となり、フィリピンは15・7%増の131万9085台で最も高い伸びを示した。

 所得水準の向上に加え、新モデルの投入で購買意欲が高まっているとみられており、地場メーカーの攻勢も続きそうである。

北國新聞社

最終更新:9/8(土) 1:35
北國新聞社

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