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日本国内でも自家用戦車は持てるの? 夢にチャレンジした人たちとその「愛車」

9/9(日) 11:12配信

乗りものニュース

男の子の夢? 自家用戦車

 戦車は映画やアニメではお馴染みでも、日本で本物の戦車を持っているのは自衛隊だけです。戦車独特の迫力にあこがれる人も多いでしょうが、「自分の物にしたい」という欲求は、プラモデルを作って本物を想像し、本やネットで資料を集めるなどして我慢してしまうのが普通で健全です。

【写真】自家用「ヴィーゼル2」の操縦席まわり

 とはいえ「自家用戦車」というのは本当に不可能なのでしょうか。

 結論から言えば不可能です。イギリスなどでは戦車の個人所有が認められており、軍用車払い下げ紹介WEBサイトには戦車というカテゴリーもあるくらいなのですが、日本では法的に認められていません。

 しかし日本にも「自家用戦車」は存在するのです。もちろん大砲は撃てません。装甲もありません。つまり残念ながら本物ではありません。ところがエンジンを積んでいて走ります。戦車だって乗りものです、動いてなんぼなのです。

岐阜の「ヴィーゼル」は対空ミサイル搭載仕様

 岐阜県の「プラモデルを1/1で作る会」代表の大橋さんは、実寸大「ドイツ軍空挺戦闘車ヴィーゼル2」を作りました。ネットで公開されている実車データと35分の1スケールのプラモデルを入手し、各パーツをノギスで採寸して35倍し作り上げたのです。1500ccのターボディーゼルエンジンと油圧式無段階変速機を搭載し、超信地旋回が可能です。覆帯(いわゆるキャタピラー)は板金構造でゴムを加硫接着という本格派です。

 言葉にすると簡単ですが、実際にはCADを駆使した構造と強度計算、設計とそれを具現化する確実な工作技術が揃ってできあがったものです。車輪はレーザーで切り出されたパーツを組み合わせており、覆帯は鉄板と丸パイプを板金作業でひとつひとつ組み立てたものを130個使用しています。

 この戦車は「ヴィーゼル2 Ozelot(オセロット)」という対空ミサイルを搭載したバリエーションを再現していますが、実際に後部のミサイルランチャーも動きます(ミサイルは発射できません)。ヘッドライトやウインカーは実物で作動します。塗装やデカール類も実寸大プラモデルらしくこだわり、覆帯は本物のように錆びている様子を再現するエイジング塗装までする芸の細かさです。

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