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<話題>日銀のETF買い入れは通常モードに復帰か

9/10(月) 8:31配信

モーニングスター

 この週(3-7日)目に付いたのは、3日に日銀がETF(指数連動型上場投資信託)買い入れを実施していたこと。8月の実施は日経平均株価が前日比300円安だった10日と同440円安だった13日の2回のみで、その金額は「設備投資および人材投資に積極的に取り組んでいる企業を支援するためのETF」を合わせて1682億円。これに対し、9月は月初から715億円を買い入れた。

 振り返ると、日銀がETF買い入れについて、年間の枠を従来の約2倍の6兆円(月間ペースに換算すると5000億円)に広げたのが16年8月から。そして1年目(17年7月まで)の買い入れ額は6兆527億円とほぼ予算通り。しかし、2年目(17年8月-18年7月)は、18年2-3月、同5-6月の株価下落時に大きく買い入れたことで、6月までの累計買い入れ額が5兆9829億円とほぼ予算に到達。7月の買い入れ額は2367億円に抑えられたが、結局、予算を2196億円超過した。

 そのこともあってか、3年目(18年8月-19年7月)の滑り出しの8月の買い入れ額は1682億円にとどまり、マーケットからは日銀のスタンスの変化に戸惑う声が聞かれるようになっていた。しかし、7・8月を抑えたことで、8月までの13カ月間、および16年8月以来の25カ月間は、月間5000億円ペースを若干下回ることとなり、それが9月月初からの買い入れ実施につながった印象だ。

 この週はその後も5日、6日と715億円ずつ買い入れており、7日も買い入れている可能性が高そう。台風21号や北海道地震の景気への影響は懸念されるが、日銀のETF買い入れへの期待感が回復してくれば、全体相場の底堅さも強まっていこう。

(モーニングスター 9月7日配信記事)