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U18の2敗にショック…また揺れる金足農・吉田輝星の進路

9/12(水) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 今回の結果が、進路に影響する可能性はある。

 10日、中国との3位決定戦にコールド勝ちした日本。韓国、台湾戦で2敗を喫した吉田輝星(金足農)はマウンドに上がることなく、進路について「(9月末の)国体をやってから決めたい。それからでも遅くないと思います」と、はやる報道陣に白紙を強調した。

 その吉田は国体までの間、地元の秋田に戻る。9日には「秋田でまだ監督と話ができていない。帰ってからゆっくり話したい」と話しており、プロ入りか、すでに内定している八戸学院大への進学か、話し合いがもたれる。

 進路に大きな影響力を持つのは、家族と金足農の中泉一豊監督、そして嶋崎久美元監督だ。

 嶋崎元監督は、吉田を八戸学院大の正村公弘監督に引き合わせた。

 吉田は正村監督の指導によって、投手としての能力が開花。中泉監督も嶋崎元監督も、「最終的には本人が決断すること」としているが、8月に本紙が嶋崎元監督を直撃した際には、秋田予選の前に「その後の人生を考えると、やはり大学は出たほうがよい」と吉田に話し、吉田は中泉監督、嶋崎元監督、そして正村監督の3人の前で「八戸学院大にお世話になります」と、言ったことを明かしている。

 その後、甲子園での大活躍によって、吉田を取り巻く環境は一変。プロ側からはスカウトだけでなく、元中日監督の落合博満氏ら大物OBからも「ドラフト1位の実力がある」と称賛の声が上がった。吉田は、心に秘めていたプロ志向に火がついたのか、「巨人が好き。行きたいです」と言って周囲を驚かせた。

■U18合宿では巨人のタオルを

 U18の合宿がスタートすると、自身の気持ちをアピールするかのように、練習で巨人のタオルを使用した。根尾昂、藤原恭大(ともに大阪桐蔭)らドラフト1位候補と親交を深め、吉田の周辺では、「これでますますプロ志向に拍車がかかる」と心配する声も出た。

 が、大会では韓国、台湾相手に2敗を喫した。吉田は「全くいい投球ができず、次のステージで取り返したい」と唇を噛んだ。少なからずショックを受けたはずで、この結果が「プロに行く前にまだまだやるべきことがある」と、大学進学を後押しする可能性は高い。地元マスコミ関係者が言う。

「吉田の意中の球団である巨人の動向は気になるが、やはり3人の恩師を前に『八戸学院大にお世話になります』と話した事実は重い。秋田では八戸学院大の正村監督も、吉田と会う予定。正村監督は青山や塩見(ともに楽天)をプロに輩出。投手育成には定評がある。監督自身、『これだけ大活躍したとはいえ、一時的に周囲が過熱しているだけ』と至って冷静に見ているし、吉田の周辺では『吉田は精神的にもまだまだ子供。プロに出せる状況ではない』と話す関係者や、素行不良を吹聴する者までいる。東北の保守的な気質もあり、既定路線の大学進学に収まる可能性はあります」

 吉田は9日に報道陣から進路に関して聞かれた際、「大学とか次の世界に進んだときは」と、「大学」という言葉を口にした。あくまで例え話としても、とっさに出た言葉だけに気になるところではある。プロも攻勢をかけ始めるだろうし、どんな決断を下すのか注目だ。

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