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甘酒でさっぱりと カロリー抑え健康志向のカレー、産学官で共同開発 上尾発の新カレー、販売を開始

9/12(水) 10:31配信

埼玉新聞

 「糀(こうじ)」を使った健康志向の「糀カレー」を、井上スパイス工業(本社・埼玉県上尾市、井上剛社長)、日本薬科大学(伊奈町、丁宗鐡学長)、上尾市の産学官が連携し共同開発した。3者の関係者による試食会が行われ、上尾市発の新カレーの開発成功を祝った。カレーは今月から販売されている。

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 こうじは、みそ、しょうゆ、日本酒などを製造するときに使う菌で、うまみの元とされ、日本の食生活に欠かせない。米、麦、大豆などの穀類で作られる。商品名に使われている「糀」は米のこうじだ。

 糀カレーの特徴は、砂糖の代わりに、糀で作ったノンアルコール甘酒「甘こうじ」で甘味を付けている。「甘こうじ」は、日本薬科大と上尾市内の酒造会社「北西酒造」が開発した。「甘こうじ」の水分量を調節し、カレールー向きに改良した。

 また、昆布やシイタケ、みそでコクとうまみを出しており、動物性原料は使っていない。油脂の使用料を抑えたことで、カロリーも抑えた。さらに10種類以上のスパイスをブレンドし、食べるほどおいしさが増すという。

 日本薬科大と上尾市は、2016年に相互連携協定を締結。その中で「上尾市発のカレーを作りたい」という上尾市の意向を踏まえ、市と日本薬科大、井上スパイス工業の連携が実現した。

 商品開発会議を重ねた結果、「甘こうじ」を開発していることから、日本薬科大で麹菌研究を行っている北本勝ひこ特任教授の監修により、糀を主軸としたカレーの開発を目標とした。糀に加える水分の調節、スパイスの配合などで試行錯誤して製品化に成功した。

 完成を祝い、日本薬科大で行われた試食会には、畠山稔市長、井上社長、都築稔副学長らが出席。井上社長は開発に当たり、水分調節に苦労したことを話した。糀カレーを味わった出席者からは「子どももお年寄りも食べられる味」「さっぱりした味でおいしい」と話した。

 井上スパイスは1974年創業。「スパイスの情報発信基地」として、各種スパイス、カレールー、香味ペーストなどの製造を行っている。日本薬科大は04年開学。薬学科、医療ビジネス薬科学科の2学科設置。健康や医療のリソースを生かし学生、地域と連携しながら「甘こうじ」などを開発してきた。

 「糀カレー」は井上スパイス工業で販売している。井上社長(43)は「素材を生かした和のカレーを作ることができた。ぜひ食べてみてください」と話している。価格450円(税別)。130グラム(6皿分)。問い合わせは、同社(電話048・725・9641)へ。

最終更新:9/12(水) 10:31
埼玉新聞