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「残念」「あまりに不自然」天空の城に白いコンクリ 補強工事に不満の声 大分県竹田市

9/12(水) 10:52配信

西日本新聞

 滝廉太郎作曲の「荒城の月」のモデルとして知られ、今年の「日本の城ランキング」で5位に選出された大分県竹田市の国史跡「岡城跡」で、石垣の基礎部分に施された白いコンクリートが「名城にはあまりに不自然」と不評を買っている。工事主体の市教育委員会は「風水害で崩落した岩盤補強のために必要だった」と説明するが、地元商店街などからは「もう少し景観に配慮してほしかった」と不満の声が上がっている。

⇒【画像】岡城跡の基礎部分を補強するために施された白いコンクリート

 市教委文化財課によると、補強したのは城中心部近くの門「西中仕切」の石垣を支える岩盤。高さ約15メートル、幅4~8メートルにわたり、白いコンクリートが打ち込まれている。2014年10月の台風19号により、岩盤が幅約9メートル、高さ約4・5メートルにわたって崩落。岩盤上の石垣に被害はなかったが、宙に浮いた状態で長期間放置すると崩落の危険性があるとして、専門家の意見を踏まえ補強することにした。文化庁からも事前に許可を得ており、工事は17年12月末に完成した。

 地元の「竹田町商店街振興組合」の一人は「石垣だけの城跡で景観を大切にしてきたのに、白いコンクリートがむき出しになって残念。修復は必要だが、目立たないような工夫ができたのではないか」と話す。

 これに対し、同課は「石垣を守るためにはこの方法しかなかった」と説明。「つる草が伸び、表面にコケが付けば徐々に目立たなくなる」として新たな修復工事はしない方針だが、相当の時間がかかる上に、どの程度目立たなくなるのかも不透明だ。

 岡城は文治元(1185)年に築城されたとされる標高325メートルの山城。「天空の城」と人気を呼んでおり、旅行情報サイト・トリップアドバイザーが実施した「日本の城ランキング2018」では5位に選出されている。上位は姫路城(兵庫県姫路市)などで、天守閣など城郭がない城跡ではトップだった。

西日本新聞社

最終更新:9/12(水) 12:45
西日本新聞