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B1で戦うものとしての意地を見せ、勝利をつかんだ地元の三遠ネオフェニックス

9/12(水) 13:01配信

バスケットボールキング

 9月9日、豊橋市総合体育館で開催された「B.LEAGUE EARLY CUP 2018 TOKAI」の3位決定戦は、前日に名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの延長戦の末、惜しくも敗れた地元の三遠ネオフェニックスと、2日連続B1チームと相まみえる茨城ロボッツとの一戦となった。

 第1クォーター序盤から速いリズムでボールを展開し、インサイドを中心に得点を重ねてリードを広げていく三遠。対する茨城も相手ディフェンスのミスマッチをうまく突きながら応戦していくが、要所で三遠の3ポイントシュートが炸裂して点差をなかなか詰められない。第1クォーター終了時点で得た2ケタリードを守りきった三遠が、そのまま96-85のスコアで3位に輝いたのであった。

 プレシーズンを感じさせない前日の激戦から、しっかりと切り替えて勝利を収めた三遠の藤田弘樹ヘッドコーチは「2日間選手の人数が少ない中で、よく戦い抜いたというのが率直な感想です。修正しないといけない所がたくさんある中で、特にディフェンスの部分でしっかりフェニックスらしいバスケットができるように開幕までにチームを作っていきたい。期間中、たくさんの方に集まっていただき素晴らしい雰囲気の中でバスケットができた。この場をお借りしてお礼を申しあげたい。自分たちのチームはハッスルすることをキーにしていて、それが随所に出て良かったと思う。今シーズンもスタイルは変わらず、ディフェンスからリバウンドを獲って走るバスケットを展開したい。その中で今日はディフェンスで細かい部分だけど、できない所がたくさんあったので、しっかりと修正していきたい」と満足感と反省点が入り交じったコメントを残してくれた。

 攻守で要所を締め、オールラウンドな働きを見せていた川嶋勇人は「少ない人数でイレギュラーな部分もたくさんあったけど、勝ちたかったし、勝てる要素はたくさんあった。この期間中チームとして、非常に成長できたと思う。自分自身、今シーズンはガードとしてではなく練習してきた中でこういう緊急事態の際にガードをしたりするという経験を積めたのは良かった。悪い場面はいっぱいあって、練習時間がまだまだ短い中で実戦を通してチームの形を確認できたのは非常に財産になった。だけど、個人ががんばろうとしすぎてチームの戦術遂行能力が低い場面があったので、それを改善していきたい。この大会は、最初は正直早すぎるんじゃないかなと思ったけど、この時期に実戦を経験できたり、普段マッチアップしない相手とできたり、総じていい大会だと感じた」とある意味、満足感を持った表情で振り返ってくれた。

 一方、2日間連続でB1のチームに挑み続けた茨城の岩下桂太HCは「昨日に続いてのB1との対戦でしたが、非常にいい経験をさせてもらった。今日はチーム力の差、相手のバスケットとの差をチームとして追いつけていないと実感した。このB1との2ゲームは我々が将来B1で戦う上で価値のある敗戦だったと思う、このB1との差をシーズン通して感じながら危機感を持ちながらプレーしないといけない。今日は相手にやりたいようにやられた。今後の課題としてインサイドをどうチームとして守っていくのか重要、2日間とおしてあれだけインサイドをやられていてはダメだと感じている」と収穫を得た表情で語ってくれた。

 悲願のB1昇格を実現するため、今シーズンもキャプテンとしてチームをけん引する眞庭城聖は「この3日間はすごくディフェンスで課題の出た形だった、それは非常に良かったと思う。B1との戦いで特にそれを突きつけられた。オフェンスでは自分たちがやろうとしているトランジションの速さの展開で進めることある程度できたと思う。ここのメンタリティやスキルなど様々な部分で上げていかないとB1に上がった時に戦っていけない。今の状況ではB1に上がっても翌シーズン降格という最悪な状況になる。だからこそ、今回感じた差をどれだけ埋められるか、シーズンをとおして考えていかないといけない。自分自身としてはストリートから再度プロになって紆余曲折あったけど、やっとトップでも戦えるところまで来た、あとは勝利して結果を残すということにフォーカスしていきたい」と前を見据えて、現実を噛みめながら言葉を口にしていた。

文=鳴神富一

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