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アグレッシブさを貫いた名古屋ダイヤモンドドルフィンズが初優勝、梶山信吾HC「素直に嬉しい」

9/12(水) 15:40配信

バスケットボールキング

 9月7日から9日までの期間、全国6会場で同時開催された負けたら終わりの真剣勝負のトーナメント「B.LEAGUE EARLY CUP」。豊橋市総合体育館で開催された「B.LEAGUE EARLY CUP 2018 TOKAI」では、9日の決勝戦で前日に死闘を繰り広げた名古屋ダイヤモンドドルフィンズと、後半オフェンスが大爆発して危なげなく勝利を収めたシーホース三河が激突した。

 試合は、序盤から一進一退の攻防を繰り広げていく展開に。名古屋Dが効率良くボールをシェアしながら得点を重ねていけば、三河も昨シーズンの主力を中心に堅実なハーフコートバスケットで応戦。後半に入ると徐々に名古屋Dの攻守両面で選手たちが躍動し、アグレッシブなプレーでゲームのペースを握っていく。手に汗握る攻防でアリーナの熱気は常に最高潮。素晴らしい時間が過ぎていったその中で名古屋Dのアグレッシブさは衰えを見せず、最終的には逃げきる形で終了のブザーが鳴り響いた。78-71のスコアで名古屋Dが勝利を収め、Bリーグになって初めてのタイトルを獲得したのである。

 名古屋Dの梶山信吾ヘッドコーチは「昨日の反省点を元により走るバスケットをしようとゲームに臨んだ。相手のスカウティングできない部分ではあったので、タフなゲームが続いたけど笹山(貴哉)や張本(天傑)が居ない中、10人で勝ちきることができ、初のタイトルでもあって素直に嬉しい。選手たちにありがとうと言いたい。お互いに開幕戦で対戦するのもあり、出しきった形ではないと思うのもあり、ある意味楽しいゲームだった。この勝利に浮かれず自分たちの自信に変えて、これからの開幕までの1カ月間で気を引き締めて練習に取り組んでいきたい。この大会で選手たちはステップアップしたと思う。新戦力は非常にチームで戦う意識が高くて、チーム全体が非常にまとまっている。今、これが積み重なっていい練習とゲームができている。これは最強の武器になると思う」と非常に表情は明るかった。

 実業団から今シーズンプロへの道に転向した笠井康平は「やはりプロになって全然ハードさが違った。色々な部分に気を張ってプレーした形だったので、これまでのゲーム以上に疲れを感じた。自分としてまだまだ課題も多いけど、主力2人が居ない中でタイトルを取れたのは大きなことなので素直に嬉しい。ディフェンスは自分の売りでもあるので、チームのスカウティングもあり、ある程度上手くできたかなと感じた。そういう意味でディフェンスというのは自分自身の揺るぎないものとして継続してやっていきたい。逆にオフェンスに関しては外国籍選手と一緒にプレーするのは初めてだった、そういう意味で色々な戸惑いとかはあったけど、まずはポイントポイントでしっかりと貢献できるように成長していきたい」と一定の手応えを感じた表情で振り返ってくれた。

 あと一歩のところで惜しくも敗れた三河の鈴木貴美一HCは「まずは相手の勢いにやられたという感じで、彼らがやりたい昨シーズンとは全く違うバスケットを完全に表現された。さらに自分たちのディフェンスが相手に比べると少しルーズだったなと感じている。開幕戦で対戦するにあたり、いい部分と悪い部分の両面が出たので非常に収穫のあるゲームだった。やはり得点が獲れない中でも相手のストロングポイントを抑えることのできるディフェンスをしっかりやらないといけない。今日は相手のを知っているという部分もあり、元々いる選手で戦ったが、シーズンとおしていい新戦力が加わったのでこれから上手く融合させていくように練習して行きたい」と冷静に振り返ってくれた。

 今シーズンも、大黒柱としてチームを支える大ベテランの桜木ジェイアールは「本当に疲れたゲームだった。この2日間戦ってみて新しいルールは良かったと感じている。でも、この新しいルールでのアドバンテージを上手く活かすことができなかったは残念だったけど、これから良くなっていくと思う。今シーズンは今までいたメンバーとはガラリと変わった部分はあるけど、今までも少しずつでもメンバーは変わっている中で勝てているので、その部分はシーズンを過ごしていく中で問題ないと感じている」と疲れを見せながらも前向きな印象を持っている様子だった。

文=鳴神富一

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