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コインランドリーに参入続々 ツルハ、ファミマなど流通大手も併設店展開

9/14(金) 7:15配信

SankeiBiz

 コインランドリーが急増している。共働き世帯が週末に車などで来店し、まとめ洗いするニーズが高まっているためだ。業界大手のmammaciao(マンマチャオ、横浜市都筑区)は7月にドラッグストアチェーン店舗数で最大のツルハ(札幌市東区)とフランチャイズ(FC)契約し、流通業との関係強化を図る。8月には累計500店舗を達成した。一方、小売業向け業務用資材のオザックス(東京都千代田区)も新規参入し、9月末に直営店をオープンするほか、10月以降FC展開に乗り出す。

 ◆ファミリー層に人気

 マンマチャオは昨年10月に400店舗目を出店、以後10カ月間で100店舗を増やし、500店舗を達成。2020年12月には1000店舗を目指す野心的な計画を立てている。

 8月にオープンした500店舗目はコンビニエンスストア、ローソンの併設店(兵庫県川西市)。ツルハとの提携では、ツルハドラッグ東札幌店(札幌市白石区)の敷地内に1号店をオープンした。ツルハは大型店の駐車場の好立地を選び、周辺住民への新サービス提供で地域に貢献する狙いもある。FC展開を加速したいマンマチャオと思惑が一致した。

 流通各社は、コインランドリーを新たな集客ツールとして期待している。かつては洗濯機がない単身者向けのサービス業というイメージだったが、今は多くの家庭に洗濯機があるため、共働き世帯をターゲットにしている。機械を大型化し、まとめ洗いや、布団からスニーカーまで洗えるのがファミリー層に人気の秘密だ。

 マンマチャオは、丸洗い洗濯と高温乾燥処理で、寝具の内部に潜みアレルギー原因の一つとされる、ダニアレルゲンを除去できることを専門家との共同研究で実証。この結果をアピールし、アレルギーに敏感なファミリー層の需要を開拓している。

 外食や小売業向けに包装資材や消耗品を供給するオザックスも、コインランドリー事業に新規参入する。9月末、千葉県香取市にオープンする1号店に続き、広島県尾道市に直営店を開設する。初年度は直営店10店を開設し、10月以降本格的にFC展開を開始する。

 国内外のコインランドリー機器メーカー3社と契約し、出店の企画から機器導入、収益モデルの構築まで希望に応じて店舗を設計する。

 来年度からは有人の洗濯代行サービスも開始し、「将来的には介護、育児まで含めた家事全般の代行サービスを目指したい」考えだ。

 ◆遊休地使い相乗効果

 コインランドリーへの参入が増える背景には、遊休地活用で既存事業との相乗効果を図りたい流通側の思惑もある。コンビニのファミリーマートも今年5月、東京都杉並区にコインランドリー併設店舗を開き、コンビニでの買い物につなげたい考え。カー用品販売の「オートバックス」などをFC展開するG-7ホールディングス(神戸市須磨区)も昨年5月に参入している。

 機械メーカーも、相次いで精算や操作をパネルで一元管理するシステムを開発し、人手を使わずに運営できる店舗を目指している。人手不足時代の新たな投資対象としての魅力が高まっており、今後は技術開発力やサービス競争力が生き残りの鍵となりそうだ。

最終更新:9/14(金) 7:15
SankeiBiz