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イスラエルの女性にとって平和とは?(1) パレスチナ人との共存を信じたい

9/13(木) 11:31配信

アジアプレス・ネットワーク

イスラエルにとって2018年は建国してから70年目になる。建国70年について、平和について、イスラエルの女性たちはどんな思いでいるのか。5人の女性に話を聞いた。第1回目は、ユダヤ教超正統派の家庭に生まれ育ったエヴァリンさん。「イスラエル人の国とパレスチナ人の国と共存する道を信じている」と話す。(エルサレムにて取材・古居みずえ・アジアプレス)

第1回:エヴァリンさん(ヘブライ大学学生 20代)

◆大学へ行って、考えが変わった

「アニメの映画、大好きです!アニメーション大好きです!」
日本語で話しかけてくれたのは、エルサレムに住むエヴァリンさん。今から10年前、インターネットで見つけたアニメーションがきっかけとなり、以来、とりことなったという。
  
当時はそれらのアニメが日本のものとは知らなかったが、大好きになり、ほとんどのアニメを見つくしたという。英語で見られるのもがなくなり、原作を検索していたら、それが日本語だとわかったという。そこで日本語版を最初から見ることに。
「アニメーションでは教科書みたいな日本語を話さない。なんてすばらしい言葉だろう。日本語を学びたい!」当時エヴァリンさんは18歳だった。

エヴァリンさんのユニークさはアニメ好きだけではない。もともと厳格なユダヤ教超正統派の家庭に生まれ、育った。エヴァリンさんはロシアで生まれ、両親と共に3歳の時にイスラエルにやって来た。6歳のときに両親は正統派となった。以来、彼女は人生のすべてを正統派の中で過ごしてきた。18歳の時にお見合いで結婚。その頃のエヴァリンさんはアニメに夢中だった。

「よし。日本語を学ぼう。大学で専攻しよう」と。

しかしエヴァリンさんは夫に「女性は大学にいくものではない」といわれ、大学への道が閉ざされた。どうしても勉強したかったエヴァリンさんは、自分でお金を工面し、テルアビブにあるアジアの語学学校に通った。大学に入るための試験もいくつか受け直し、エルサレムにあるヘブライ大学に入学した。

一方で離婚することになったエヴァリンさんは、のちに正統派をやめ、世俗派となった。それはあとで知り合った現在の夫のためだった。

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