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納得額まで助成金を水増し指示か 倉敷で詐欺容疑逮捕の役員

9/13(木) 8:10配信

山陽新聞デジタル

 あじさいグループ(岡山県倉敷市)による障害者の働く就労継続支援A型事業所を巡る助成金詐取事件で、詐欺容疑で逮捕されたグループ役員の楠田崇容疑者(45)=同市=が、助成金の申請書を作成した職員に繰り返し手直しを求め、自身が納得する金額まで水増しさせていたとみられることが12日、関係者への取材で分かった。岡山県警は楠田容疑者が不正を指示していたとの見方を強め、職員との具体的なやりとりなどについて捜査を進めている。

 楠田容疑者が詐取したとされるのは、独立行政法人「高齢・障害・求職者雇用支援機構」(千葉市)が支給している助成金。支給額は障害者の雇用人数や労働時間に応じて決まる仕組みで、雇用人数は原則、労働時間が月120時間以上の労働者を1人分、月80時間以上120時間未満を0・5人分として算出する。

 関係者によると、楠田容疑者は障害者の実労働時間などを基に正規の支給額が記載された申請書を確認した際、書類を作成した職員に金額の水増しを指示。職員が支給要件に満たない障害者の労働時間を増やして金額を水増ししても1度では納得せず、複数回にわたって申請書の改ざんを求めたとされる。

 楠田容疑者は2016年5~6月、グループ内の一般社団法人「あじさいの輪」と株式会社「あじさいの花」で雇用する障害者の労働時間などを水増しした助成金の申請書を同機構の岡山支部に提出、水増し分の計約176万円を含む計約6千万円をだまし取った疑いで、今月4日に逮捕された。