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「君と暮らしてもいいよ」 譲渡会ではヒトが保護犬に選ばれる?

9/13(木) 10:39配信

sippo

 公益社団法人「アニマル・ドネーション」(アニドネ)代表理事・西平衣里です。かれこれ、8年前。私が最初に行った「譲渡会」は、犬もスタッフもとてもイキイキしていて、とても穏やかな空気が流れていた印象があります。今回はその保護犬や保護猫との出会いの場、「譲渡会」についてご説明します。

【写真特集】譲渡会に参加した元気な保護犬たち 8枚

 私は、犬たちに接していると、人間側ではなく犬が人との暮らしを選んだように思える瞬間があります。なぜここまで人間を信頼してくれるのか、なぜ人間と協働することを至上の喜びとするのか。5万年も前から共に暮らしてきた歴史が証明するよう、犬との暮らしは当然であり、人間にとって必須だと思うのです。そんな犬たちと出会う場は、ペットショップやブリーダー以外にもあります。

「譲渡会」ってなに?

「保護犬や保護猫を引き取りたいのですが、どうしたらいいのですか?」

 よく聞く質問です。

 保護犬・猫と出会うためにどう行動するのか、が判らない(知られていない)のだなぁと思います。この質問には「まずは居住地の近くで、保護団体さんや行政施設の譲渡会を探してください」とお答えします。

 アニドネと横浜商科大学で一緒に実施した「保護犬猫のマーケット調査」によると、保護犬を、引き取った場所としてナンバーワンなのは、ボランティア団体の保護施設(譲渡会含む)で72.8%、2番目は動物愛護センターなど行政の施設15.6%となっています。

 保護動物が幸せな暮らしを得るためには、ボランティア団体の活動が必要不可欠ということを端的に表している結果であり、出会う場が「譲渡会」なのです。

譲渡会を知っていても足を運ばない…

 もう一つ注目すべき調査項目、それは少し残念な結果です。

 譲渡会の存在を知ってはいても、保護動物飼育の検討をしなかった人が55.6%、保護施設や譲渡会の参加をしなかった人が65.3%。この理由はさまざまなのですが、検討していない人が9割弱に上りました。そのほか条件的に引き取れない、保護施設のことがよくわからない、引き取るまでの過程がわからない、保護施設が近くにない、など。

 実際、都内近郊には保護動物のシェルターは数えるほどしかありません。行政の施設(保護センターや愛護センター呼ばれる場所。日本に100カ所以上あります)も、駅前にあるわけではなく、人里から遠く離れた場所にあることが多いのです。

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最終更新:9/13(木) 10:39
sippo