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LME鉛市況が2年ぶり安値。投資リスク回避、供給不足緩和で

9/13(木) 6:04配信

鉄鋼新聞

 ロンドン金属取引所(LME)非鉄市況の軟調が続いている。米中貿易摩擦懸念を受けた非鉄金属市場への投資リスク回避の動きから、各メタルとも上値の重い展開。現地11日、鉛は3週間ぶりに2千ドルを割り込み、2016年10月以来約2年ぶりの安値を付けた。

 鉛は前日比86ドル安の現物1970ドル(前場、セツルメント価格)、先物1992ドル。米国の中国に対する追加関税が今週にも発動されるとの見通しが下押し材料となった。鉛の現物価格は2月初旬に2683ドルまで上昇し、2011年7月以来の高値を付けた。中国を中心とした世界的なバッテリー(鉛蓄電池)消費の好調に加えて前年の大規模な供給量減少を背景に、非鉄市場の中で最も高い上昇率を記録した。しかし、その後は非鉄市場全体の軟調に引きずられる形で軟化し、ピーク時から3割近く値下がりした。
 またトレーダー筋からは、過度な上昇に対する反動の売りや、中国の供給不足が和らぎ始めたことも要因との観測も寄せられる。需給の指標となるLME鉛在庫は足元で約12万トンと16年10月比で約4割減の水準ながら「中国では公式に把握されていない在庫が大量に存在するため注意が必要」と指摘する声も上がっている。

最終更新:9/13(木) 6:04
鉄鋼新聞