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NVIDIAのフアンCEOが日本で初披露、組み込みAI向け新製品「NVIDIA AGX」

9/14(金) 8:10配信

MONOist

 NVIDIAのユーザーイベント「GTC Japan 2018」(2018年9月13~14日)の初日に行われた基調講演に、創業者兼CEOのジェンスン・フアン(Jensen Huang)氏が登壇。HPC向けGPUボードの新製品「Tesla T4」※1)や、組み込みAIを可能にする新たな製品ラインアップ「NVIDIA AGX(以下、AGX)」のローンチを発表するとともに、ヤマハ発動機をはじめ国内の製造業がAI(人工知能)開発プラットフォームとしてNVIDIAのGPUや開発プラットフォームを広く採用していることをアピールした※2)。

【「NVIDIA AGX」の概要などその他の画像】

・※1)関連記事:NVIDIA、Turing世代の「Tesla T4」を発表【内容追加】
・※2)関連記事:ヤマハ発動機が「万能型の知能化プラットフォーム」を構築へ、NVIDIAと協業

 講演の冒頭でフアン氏は、コンピューティング性能が10年ごとに1000倍になっていることを指摘するとともに「直近の10年はGPUによってそれが実現されている」と語る。NVIDIAは、GPUのプロセッサアーキテクチャやGPUコンピューティングのソフトウェア開発環境「CUDA」などから成る1つのプラットフォームによって、さまざまな産業をカバーしていることを特徴としている。

 NVIDIAのGPUの製品ラインアップとしては、グラフィックスボードの「GTX」や2018年8月に発表した第8世代アーキテクチャ「Turing」ベースの「RTX」※3)、HPCサーバである「DGX」、クラウド向けの「HGX」などがある。今回発表したAGXは、自動運転車やロボット、医療機器、スマートファクトリー、スマートシティーなどで用いられるさまざまな組み込み機器に、ディープラーニング(深層学習)に基づく推論アルゴリズムを容易に実装するためのものだ。

・※3)関連記事:NVIDIAの第8世代GPU「Turing」は、レイトレーシングとAI向けで2つのコアを採用

 AGXの中核を成すのは、第7世代アーキテクチャ「Volta」をベースとするSoC(System on Chip)「Xavier(エグゼビア)」である。これまでもXavierでは、自動運転プラットフォームである「DRIVE Xavier」や「DRIVE Pegasus」などに搭載されており、これまで組み込みAI開発ボードとして展開してきた「Jetson」のシリーズに連なる「Jetson Xavier」を発売するなどしている。今回発表したAGXは、個別に展開してきたXavierを採用する製品群を改めてAGXとしてブランド化したものになる。

 AGXのローンチに合わせて、自動運転プラットフォームの開発キットとなる「DRIVE AGX Xavier developer kit」を2018年10月1日に発売する。処理能力が1秒当たり30TOPS(1秒当たり30兆回の演算が可能)のDRIVE Xavierから、同320TOPSのDRIVE Pegasusまでスケーラブルに対応する。日本の採用企業としては、トヨタ自動車、いすゞ自動車、ZMP、ティアフォーなどを挙げたが、交通運輸分野では他にもさまざまな企業に採用されている。

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最終更新:9/14(金) 8:10
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