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3大金融グループ企業が、シード期のスタートアップ企業支援に乗り出す理由

9/14(金) 15:44配信

@IT

 みずほ銀行、三井住友海上火災保険(以下、三井住友海上)、三菱UFJ信託銀行。3大金融グループの企業がこぞって、創業後間もないシード期のスタートアップ企業を対象とした支援サービスに協力することを明らかにした。

 各社の狙いはどこにあるか。もちろん最終的にはビジネスにつながることを期待している。だが、スタートアップ企業を対象とした活動は、3社ともこれまで行ってきている。ビジネスマッチングや各種セミナーなど、内容も多彩だ。今回シード期のスタートアップ企業支援サービスに協力する理由は、スタートアップ企業側の目線に立つことにあるという。この時期特有の、「何をどうやればいいか分からない」という悩みに応え、役立つことができるかどうかから始めたいのだと、3社は口を揃える。

立ち上げ直後の企業のための「何でも相談窓口」

 3社が協力するのは、成長企業支援のフォースタートアップスが2018年8月下旬に提供を開始した「forSEED」。設立して間もない企業が抱くさまざまな悩みに答える会員制サービスで、同社は「コンシェルジュサービス」と呼んでいる。フォースタートアップスの取締役 CFO(最高財務責任者)兼 コーポレート本部長である藤井優紀氏が中心となり、自身の前職であるスタートアップ企業での経験を基に構築したという。



 「前職の技術系ベンチャーでは人数も少なく法務から財務経理、広報、開発、ホームページデザインまで、さまざまな手配や確認をしなければならず、忙殺された。広く浅く、いろいろなことをすぐに聞けるようなサービスが欲しかった」(藤井氏)

 会費を支払った会員に対し、チャットで質問や相談に対応する。対応内容は、資金調達の相談、経理、短期エンジニア派遣、プログラミング、ビジネスマッチングなど、基本的には何でも受け付ける。さまざまな悩みの一元的な窓口になることが特徴だ。

 フォースタートアップスは成長企業向けの人材支援を展開しており、人に関するニーズには対応しやすい。3社とも、自社にはできないこととして、特にこの点で補完関係が得られることに期待しているという。

 シード期のスタートアップ企業に対する支援は、「インキュベーター」あるいは「アクセラレーター」と呼ばれる企業も行っている。だが、こうしたところはまだ数が少なく、投資を伴う場合には、支援できる企業の数が限られる。また、スタートアップ企業の悩みを全般的に解決できるような機能を持たないという。

 一方、フォースタートアップスでこのサービスに関わるメンバーは、ほぼ全員スタートアップ企業出身。従って、実経験を踏まえた細かいアドバイスができるとする。そして、対応に専門的な知識が必要な相談については、3社が、それぞれの得意分野に応じてフォースタートアップスから依頼を受け、別料金で引き継いで対応する。

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最終更新:9/14(金) 15:44
@IT