ここから本文です

自民総裁選討論会詳報(8)安倍首相、森友問題「指示や妻の関与はない」 加計問題は「プロセスに一点の曇りもない」

9/14(金) 14:10配信

産経新聞

 《日本記者クラブが主催する自民党総裁選の討論会は、安倍晋三首相(党総裁)と石破茂元幹事長の候補者同士の一問一答が終了し、記者クラブ側が質問する形式の第2部に移った》

 --第1部のお互いの討論は、お互いを批判することにいささか抑制的であったなと。第2部では、国民が思っている疑問を率直にぶつけたいと思っております。真正面からお答えをいただきたい。

 まず、安倍首相に伺いたい。昨年、森友・加計学園問題をはじめとして内閣支持率が急降下した。少し持ち直しているが、最大の問題は不支持の大きな理由は首相が信頼できないということで、非常に深刻な問題だ。「不徳の致すところ」と答えておしまいにしてはいけない。なぜそうなっているのか、そのために何をすべきなのか、お答え願いたい。

 首相「行政をめぐる、さまざまな問題が起こり、行政に対する国民の皆様の信頼を揺るがす事態になった。これはまさに私の責任であろうと思います。そして森友問題におきましては、ただ文書の改竄(かいざん)が行われたということでありまして、これあってはならない。国民の共有財産なんだろうと、大切な。二度とあってはならない。という中において、これについてコンプライアンス意識をしっかり高めていく。そして、新たなガイドラインを徹底していくということは大切だろうと思っておりますし、独立公文書管理監が各府省の文書管理をこれから徹底していくということで責任を果たしていきたいと思っています」

 「再三、申し上げておりますが、約4000ページの決裁文書や、あるいは交渉記録が公開されましたが、この点について、私の指示や妻が関与したということは一切出ていないということは申し上げておきたいと、こう思っております。そして、獣医学部の問題点についても、私の友人であるということで、さまざまなご批判がございました。しかし、プロセスにおいては、一点の曇りもないということは民間議員の皆さんが口をそろえておっしゃっておられますし、交渉記録、今までの議事録についてもそれは明らかなんだろうと思います。ただ私の妻や私の友人が関わってきたことでございますから、国民の皆さまが疑念を持つ。疑惑の気持ちを持たれるというのは当然のことだろうと思っております。李下に冠を正さず、この言葉をしっかりと胸に刻んで、今後ですね、慎重に謙虚、丁寧に政権運営に当たってまいりたい」

 --いろんな制度的な問題があるかもしれませんが、信頼できないっていう根底には、例えば、国会答弁でもきちんと誠実に答えてないという声もある。その点はいかがですか。

 首相「今までも誠意を持って答弁してきたつもりです。今後も、そういうご批判があることを真摯(しんし)に受けとめながら、なるべく分かりやすく誠実に答弁をしていきたいと思っております。大切なことは信頼回復の道は、一つ一つお約束をしたことを実行していくことだろうと決意をしています」

 --安倍首相にもう一つ質問ですが、どうも「安倍1強」になって、自民党の美風だったいろんな議論が、いろんな意見が、自由さがなくなった。だんだん薄れてきている。そう思うが、いかがですか。

 首相「私は全くそうは思っていないんです。というのは、私は議論する、しろといって議論する。それは議員の皆さんに対して失礼だと思いますね。私は『1強』とか言われていますが、そんなことは全然ありません。私は若いころ、例えば当時の野中広務幹事長、とっても怖い存在ですよ。でも、部会などで北朝鮮の問題について真っ向から議論した。(野中氏は)相当怒りましたよ。だからといって私がその後どうなったかというわけではありません。今だって、やろうと思えばいくらだってできると思いますし、私は部会においては相当闊達(かったつ)な議論が行われていると思います」

 「中選挙区時代に私も当選した。その前は私の父の秘書としてみてきました。これは自民党といっても派閥の集合体ですから、新しい総裁が生まれた次の日からその総裁を倒すため闘争が始まってました。われわれ清和会、福田派にいたら、角福戦争がすごかったですよね。いかに田中角栄政権を倒すか。自民党を良くするっていうのはそういう時代だったんです」

 「それと今は違います。小選挙区制度になって、そして総裁の下で共に戦っていく。その違いはありますが、今、相当、各部会においては相当専門的な知識の上に、闊達な議論が行われていると思います。もちろん『それはあなたが知らないだけだ』というご批判はあるかもしれませんが、どうぞ活発に、議論していただいていいと思います。私は至らない人間ですから、私の批判は当然あるだろうと思います。いろんな批判がありますが、私もその批判は当たっているなというのもありますし。ですからどんどん言っていただければと思っています」

=(9)に続く

最終更新:9/14(金) 14:10
産経新聞